悩み解決の基本は影響の輪への集中
あなたの悩みはなんでしょうか。
その悩みの解決に向けて、
自分がコントロールできる部分はありますか?
経験20年の理系保育士ジャムです。
セラピストでもある私の視点から、【悩み解決には影響の輪に集中すること】について書いていこうと思います。
人間はいろんな悩みを抱えますが、
実はどうにもならないことで悩み、
エネルギーを使い果たしてしまうことも
少なくないこと。
⚫️園長と保育観が合わないからと、
園長の考え方を変えようとしたり
⚫️失敗した後輩保育士に
「どうしてそんなことしたの!?」
責任追求だけをしたり。
⚫️頑張っても状況が改善しないのは、自分の努力が足りないからだ!と自責の念に駆られたり。
これはあなたがいくら頑張っても、
結果には全く関係しない、
エネルギーを浪費しているだけの行為です。
むかしからある「杞憂」の故事が、
ユーモアを含んだ話として有名です。
杞憂の語源は、中国古代の周代において、杞の国の人が天が落ちてこないかと憂えたことにある。
杞の国の人による無用な心配という意味から、転じて杞人の憂いとなり、杞憂となったという由来がある。
weblioより引用
- 一人相撲、
- 取り越し苦労
似たようないろんな言葉があって、
それだけ人間が陥りやすい過ちだといえます。
その過ちに気づくためにとっても有効なことが、
この記事で紹介している
「影響の輪、関心の輪」
の考え方。
それでは解説していきます。
1.人はどうにもならないことで、よく悩む
世の中には毎日毎日、あらゆる地域で
いろんな事件や事故が起きています。
実はあなたに何も関係のないことを
多くの人の関心の輪に入ってくるように、
うまく報道されています。
時に人は、
それに対してなんの影響もないのに、
何とかしようと頑張ってしまう。
テレビ局がやらせ番組を作って叩かれていたら、
「こんな不正は許せない!」
とばかりに抗議の電話をかけてみる。
よく分からない正義感です。
『ザ・ノンフィクション』の“過剰演出”を出演者が告発! 悲惨な「やらせ」一部始終
できることは電話するくらいで、
そんなことをしても、
世間的には1ミリも影響がないにも関わらず。
せいぜい自分の脳内の血圧が多少下がるだけ。
そんなことのために、
自分の時間と電話代と、
さらに人まで巻き込んでしまい、
時には相手の時間まで奪ってしまいます。
または行ったことがないけど、
テレビで見ただけの災害や事件を知って、
自分にはなんの力もない
と落ち込んでみたり。
こんな感じの、
悩んでもどうしようもないし、
自分の頭の外には何の影響もないことで、
よく悩んでしまうことが人間の性質です。
2.影響の輪と関心の輪とは~変えられることと変えられないこと
スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」では、
関心事については「関心の輪」
その中でも「変えられるもの、影響できること」については「影響の輪」
と述べています。
図にするとこんな感じですね👇️
中心に自分がいて、
取り囲んでいるのが影響の輪
さらに取り囲んで含んでいるのが関心の輪
さらに外側には知りもしないし、知っていても無関心の領域が広がっています。
さっき書いたような、
"悩んでもどうしようもないことで悩む"は、
関心の輪にはあるけれど、
影響の輪の外にある部分で悩むと言うこと。
自分の力が及ばないのに、
及ぶと勘違いをしてるのが問題の本質。
関心の輪にある、自分の力が及ばない物の例
- 自分の過去の栄光や失敗
- 他人の過去の失敗
昔のことを思い出してあれこれ考えても、
起きてしまったことを変えられませんね。
保育現場なら「前の園長はよかった」
夫婦喧嘩の溝を深くする言い合い
「なんであのとき~してくれなかった?」
言ったところで巻き戻らないので、
どうにもなりませんよね。
- 他人の考え方や行動
友達を叩いてしまって謝ったけど、、
といって怒る子ども、見たことありますか?
⚫️部下が思い通りの成果を上げないとか、
⚫️同じ失敗をした人を責めるとか、
基本的には
「謝ったのに許してくれないと怒る」
👆️本質的にはこれと変わりません。
他人の考えや行動は、
思い通りにはならないということです。
ほかにも、
しない子どもに怒る。
人が思うように動いてくれないのを、
「自分の指示が悪いせいだ」と責める。
いくらでも例があります。
謝れば許してくれるはずといった、
他人の行動が「影響の輪に入っている」
と思い込んでいると、
許してくれないと期待はずれになるから
怒りが湧いてくるわけです。
3.変えられない関心の輪に集中するのは、悩み状態では危険行為
悩み状態にあるとき、
関心の輪に集中すること。
これはとても危険な行為です。
なぜなら、ただでさえエネルギーが
普段よりも減っている状態だから。
少ないエネルギーや気力を、
どうにもならないことに浪費すると、
力の使いどころを間違わなければ
解決できるはずの問題も解決できません。
問題に対応しているつもりでも、
全く効果のないことに力を使い果たし、
悩み状態のレベルがあがって、
ついには力尽きて休職、発病、
最悪なケースだと自死に至る。
風呂にお湯をためようとしてるのに、
栓が抜けてていつまでもたまらない。
やってるつもり、
頑張ってるつもりでも、
少しも進歩しない。
こんな状態になってしまいます。
この解決方法は、
栓がしまった風呂を選ぶこと。
と言って園長の考えを変えようと頑張ったり、
園長の悪口を同僚と話してみても、
栓のしてないお風呂にお湯を注いでいるだけ。
影響の輪に集中する、
つまりコントロールできる自分の行動だけに、
集中することが大切になります。
4.影響の輪に集中するとは、全ての元が自分にあると認めるところから
影響の輪に集中するとは、
どんな状況にあっても、
始めは自分にある
これを認めた上で、
できることを考えること。
- ブラック企業に就職してしまったのも自分
- キャッチセールスに引っ掛かったのも自分
そこ認めた上ではじめて物事が進みます。
ブラック企業の上司のせいにしてみたり、
騙してきたキャッチの人のせいにしてみても、
それはコントロールできませんよね。
つまり、影響の輪の
「外にある部分」に、
あなたの心が囚われてしまっている。
そこからギュッと影響の輪に入るには、
自分の責任を認めるところから、
というわけです。
影響の輪に集中すると言うのを、
小さく自分の世界だけに入る
ととらえる人もいますが、勘違いです。
影響の輪に集中して、
自分のできることに集中しつつ、
その範囲を広げていく。
そうすることで、
少しずつ次第に影響の輪は広がっていきます。
5.悩み解決の基本は影響の輪に集中することのまとめ
人間の性質として、
どうにもならないことに悩む傾向がある。
と話をしました。
杞憂とか、取り越し苦労とか、
それを戒める言葉はたくさんあります。
(1章)
そこで役に立つ考え方が、
影響の輪と、関心の輪。
関心の輪の人間は囚われてしまいがちです。
自分のコントロールの及ばない、
影響の輪の外にある、関心の輪にあるものは、
過去のことや他人のこと
(2章)
これを「自分のコントロールできること」
と勘違いをしてしまうことが、
悩んで問題解決のための行動をしているつもりだけど、少しも解決に向かわない原因といえます。
これはエネルギーがただでさえ減っている、
悩み状態ではとっても危険という話でした。
そこから脱出するためには、
「全ての事象は自分から始まっていること」
つまり自分の責任を認めるところから。
影響の輪に集中することで初めて、
いろんな問題が解決する方向に進むわけです。
以上、悩み解決の基本は、
影響の輪に集中することの話でした。
ありがとうございました
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