悩み解決の基本は影響の輪への集中
あなたの悩みはなんでしょうか。
その悩みの解決に向けて、
自分がコントロールできる部分はありますか?
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/笑う.png)
経験20年の理系保育士ジャムです。
セラピストでもある私の視点から、【悩み解決には影響の輪に集中すること】について書いていこうと思います。
人間はいろんな悩みを抱えますが、
実はどうにもならないことで悩み、
エネルギーを使い果たしてしまうことも
少なくないこと。
⚫️園長と保育観が合わないからと、
園長の考え方を変えようとしたり
⚫️失敗した後輩保育士に
「どうしてそんなことしたの!?」
責任追求だけをしたり。
⚫️頑張っても状況が改善しないのは、自分の努力が足りないからだ!と自責の念に駆られたり。
これはあなたがいくら頑張っても、
結果には全く関係しない、
エネルギーを浪費しているだけの行為です。
むかしからある「杞憂」の故事が、
ユーモアを含んだ話として有名です。
杞憂の語源は、中国古代の周代において、杞の国の人が天が落ちてこないかと憂えたことにある。
杞の国の人による無用な心配という意味から、転じて杞人の憂いとなり、杞憂となったという由来がある。
weblioより引用
![杞憂](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/04/4113229_s-150x150.jpg)
- 一人相撲、
- 取り越し苦労
似たようないろんな言葉があって、
それだけ人間が陥りやすい過ちだといえます。
その過ちに気づくためにとっても有効なことが、
この記事で紹介している
「影響の輪、関心の輪」
の考え方。
それでは解説していきます。
![変わる](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/4019574_s-150x150.jpg)
1.人はどうにもならないことで、よく悩む
世の中には毎日毎日、あらゆる地域で
いろんな事件や事故が起きています。
実はあなたに何も関係のないことを
多くの人の関心の輪に入ってくるように、
うまく報道されています。
時に人は、
それに対してなんの影響もないのに、
何とかしようと頑張ってしまう。
テレビ局がやらせ番組を作って叩かれていたら、
「こんな不正は許せない!」
とばかりに抗議の電話をかけてみる。
よく分からない正義感です。
『ザ・ノンフィクション』の“過剰演出”を出演者が告発! 悲惨な「やらせ」一部始終
できることは電話するくらいで、
そんなことをしても、
世間的には1ミリも影響がないにも関わらず。
せいぜい自分の脳内の血圧が多少下がるだけ。
そんなことのために、
自分の時間と電話代と、
さらに人まで巻き込んでしまい、
時には相手の時間まで奪ってしまいます。
![時間とお金](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/4574776_s-150x150.jpg)
または行ったことがないけど、
テレビで見ただけの災害や事件を知って、
自分にはなんの力もない
と落ち込んでみたり。
こんな感じの、
悩んでもどうしようもないし、
自分の頭の外には何の影響もないことで、
よく悩んでしまうことが人間の性質です。
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/通常-3.png)
2.影響の輪と関心の輪とは~変えられることと変えられないこと
スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」では、
関心事については「関心の輪」
その中でも「変えられるもの、影響できること」については「影響の輪」
と述べています。
図にするとこんな感じですね👇️
![影響の輪](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/04/キャプチャ.png)
中心に自分がいて、
取り囲んでいるのが影響の輪
さらに取り囲んで含んでいるのが関心の輪
さらに外側には知りもしないし、知っていても無関心の領域が広がっています。
さっき書いたような、
"悩んでもどうしようもないことで悩む"は、
関心の輪にはあるけれど、
影響の輪の外にある部分で悩むと言うこと。
自分の力が及ばないのに、
及ぶと勘違いをしてるのが問題の本質。
関心の輪にある、自分の力が及ばない物の例
- 自分の過去の栄光や失敗
- 他人の過去の失敗
昔のことを思い出してあれこれ考えても、
起きてしまったことを変えられませんね。
保育現場なら「前の園長はよかった」
夫婦喧嘩の溝を深くする言い合い
「なんであのとき~してくれなかった?」
言ったところで巻き戻らないので、
どうにもなりませんよね。
- 他人の考え方や行動
友達を叩いてしまって謝ったけど、、
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/5322462.jpg)
といって怒る子ども、見たことありますか?
⚫️部下が思い通りの成果を上げないとか、
⚫️同じ失敗をした人を責めるとか、
基本的には
「謝ったのに許してくれないと怒る」
👆️本質的にはこれと変わりません。
他人の考えや行動は、
思い通りにはならないということです。
![考える](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/4421195_s-150x150.jpg)
ほかにも、
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/142597.jpg)
しない子どもに怒る。
人が思うように動いてくれないのを、
「自分の指示が悪いせいだ」と責める。
いくらでも例があります。
謝れば許してくれるはずといった、
他人の行動が「影響の輪に入っている」
と思い込んでいると、
許してくれないと期待はずれになるから
怒りが湧いてくるわけです。
3.変えられない関心の輪に集中するのは、悩み状態では危険行為
悩み状態にあるとき、
関心の輪に集中すること。
これはとても危険な行為です。
なぜなら、ただでさえエネルギーが
普段よりも減っている状態だから。
少ないエネルギーや気力を、
どうにもならないことに浪費すると、
力の使いどころを間違わなければ
解決できるはずの問題も解決できません。
問題に対応しているつもりでも、
全く効果のないことに力を使い果たし、
悩み状態のレベルがあがって、
ついには力尽きて休職、発病、
最悪なケースだと自死に至る。
風呂にお湯をためようとしてるのに、
栓が抜けてていつまでもたまらない。
やってるつもり、
頑張ってるつもりでも、
少しも進歩しない。
こんな状態になってしまいます。
![悩み](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/3625008_s-150x150.jpg)
この解決方法は、
栓がしまった風呂を選ぶこと。
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/142597.jpg)
と言って園長の考えを変えようと頑張ったり、
園長の悪口を同僚と話してみても、
栓のしてないお風呂にお湯を注いでいるだけ。
影響の輪に集中する、
つまりコントロールできる自分の行動だけに、
集中することが大切になります。
![集中](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/2790708_s-150x150.jpg)
4.影響の輪に集中するとは、全ての元が自分にあると認めるところから
影響の輪に集中するとは、
どんな状況にあっても、
始めは自分にある
これを認めた上で、
できることを考えること。
- ブラック企業に就職してしまったのも自分
- キャッチセールスに引っ掛かったのも自分
そこ認めた上ではじめて物事が進みます。
ブラック企業の上司のせいにしてみたり、
騙してきたキャッチの人のせいにしてみても、
それはコントロールできませんよね。
つまり、影響の輪の
「外にある部分」に、
あなたの心が囚われてしまっている。
そこからギュッと影響の輪に入るには、
自分の責任を認めるところから、
というわけです。
![ハート](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/4231172_s-150x150.jpg)
影響の輪に集中すると言うのを、
小さく自分の世界だけに入る
ととらえる人もいますが、勘違いです。
影響の輪に集中して、
自分のできることに集中しつつ、
その範囲を広げていく。
そうすることで、
少しずつ次第に影響の輪は広がっていきます。
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5.悩み解決の基本は影響の輪に集中することのまとめ
人間の性質として、
どうにもならないことに悩む傾向がある。
と話をしました。
杞憂とか、取り越し苦労とか、
それを戒める言葉はたくさんあります。
(1章)
そこで役に立つ考え方が、
影響の輪と、関心の輪。
![影響の輪](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/04/キャプチャ.png)
関心の輪の人間は囚われてしまいがちです。
自分のコントロールの及ばない、
影響の輪の外にある、関心の輪にあるものは、
過去のことや他人のこと
(2章)
これを「自分のコントロールできること」
と勘違いをしてしまうことが、
悩んで問題解決のための行動をしているつもりだけど、少しも解決に向かわない原因といえます。
これはエネルギーがただでさえ減っている、
悩み状態ではとっても危険という話でした。
そこから脱出するためには、
「全ての事象は自分から始まっていること」
つまり自分の責任を認めるところから。
影響の輪に集中することで初めて、
いろんな問題が解決する方向に進むわけです。
以上、悩み解決の基本は、
影響の輪に集中することの話でした。
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ありがとうございました
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