保育観が合わないのは普通のこと
保育園では担任が複数いるのが普通
学童保育でも同じですね。
人が何人もいれば、保育観は違って当然。
全く同じ感覚を持っている人たちの保育は、
全員が世間一般とズレる可能性すらあり、
危険とも言えます。
経験20年の理系保育士ジャムです。
セラピストでもある私の視点から、【チーム内で保育観が合わない場合の解決】について書いていこうと思います。
職員が複数いると、メンバー全員が
同列ということは100%ありませんね。
規模が小さくて2人きりだったとしても、
メイン(リーダー)とサブの形だったり、
常勤職員 ー パート職員など明確な違いもあり。
⚫️主任は責任が大きいため、
安全を最重視することで
管理的な保育に片寄ってしまったり、
⚫️一方で新人は1人1人に丁寧に接したいと思い、
実際にそうするけれど、
目の前の子しか見られないとか。
経験や立場の違いも普通のこと。
また単純に人数が増えると、
価値観が入り乱れてきます。
100人規模の学童クラブなどになると、
保育現場は常勤5人+パート職員5人くらい。
保育観が合わないなんてのは、
100%出てくる問題です。
まとまるための対策を、
施設として
ちゃんと打ってない限りね。
だから特定の人と「保育観が合わない」と
あなたが悩んでいるのは、
別にあなたが特別で、
合わないと思う相手が特別でもありません。
合わないと悩むのは、
あなたのせいでもないと言えます。
このように、
人数や経験値、立場の違いから
いろんな状況があるけれど、
「保育観が合わない」に対しての
解決手順は決まっています。
1.担当間で保育観が違うよくある事例やケース
保育観が違う・合わないのよくある状況は
保育現場であるあるなのは、
転んだ子に頑張れ!
優しく手をさしのべるか
嫌いなものも残さず食べるか
残してもいいでしょ、大人も残すんだから。
2歳の子は次は幼児クラスだから、
自分のことは自分でさせる
と言ってるのを見て、
もっと甘えさせてもいいのに
あんなに
怒らなくてもいいのに
たまに
子育て経験ないから
分からないかもしれないけど
みたいなことを言われて、黙るしかなかったり。
いくらでもありますよね。
どんな感じですか?
ここまで書いたのは、信念/やり方の違いだけど
感覚の違いとして、
子どものためなら、
プライベートすら削るべき、
VS
勤務時間5分も過ぎたら即帰ります
これくらいいいじゃない
が他の担任からは大問題だったり、
仕事への姿勢がいい加減な気がする
悪くすると「人間として疑問だわ」
👆️こんなとことまで行くと、
単に保育観が合わないばかりでなく、
チームとして不具合がヤバイ感じですよね。
2.保育観がずれていると感じる状況分析と一番の問題の本質は?
保育観が合わないことで出てくる不具合
⚫️不満を持ちながらの保育
⚫️相手の目を気にする保育
⚫️子どもが相手になついていると妬み
⚫️自分になついてくるのを注意されると、
といわれてる気までしてくる
⚫️ぞんざいな態度が表に出てしまう
ここまでいってしまった後でも
改善できるケースは多いですが、
できれば早めに手を打ちたいところですよね。
不満や怒りが相手に向くばかりでなく、
疑問を相手に言えなかった自分
しぶしぶ従ってる自分に嫌気がさす
自分へ怒りの矛先が向いたりして、
時に冷静さを失います。
だから冷静に状況を把握するところから。
悩みの解決手順に従ってね。
ポイント1
何が合わないのか?自分のコントロールできる範囲で分析
状況分析なんですが、
基本的には「自分の影響の及ぶ範囲」
だけを分析していきます。
相手が直すべきだ
では、悩み解決はできません。
立場や経験値のの違い
自分が先輩なら、
新人の考えを受け入れられないのはなぜか?
新人の立場は自分も経験すみなので、
ある程度予想できるかも。
自分が後輩なら
先輩の方が凝り固まっていることも多く、
経験のみで働いている人もいっぱいいるけれど、
何を考えながら保育をしているのか?
経験値が足りない場合は、
予想できないかもしれません。
予想できない場合は、
まずはそこを知る必要がありますね。
状況分析で、自分の心はわかるけれど、
相手の考えなどは、
一人で考えていてもらちが明きません。
ポイント2
保育観が合わないと思うほとんどの原因は、同じ絵を見ていないこと。
👆️これが問題の本質なことが多いです。
- 余裕がなくて何も考えられない
- ハラスメントが横行していて、
- 保育観どころの話じゃない
- 人間としてダメだと思う
こんなケースもあるにはありますが、
これは保育観が合わないという悩みとは、
別の悩みになります。
同じ絵を見るとはこんな感じ。
おかしいんじゃない?
👆️
話し合うべき対象がはっきりしていますね。
同じ絵を見ていないと、
自分の相手の価値観が正面からぶつかり合い、
対立関係になりやすい。
そうなると、否定の言葉が多く出てくるから、
溝がさらに深まるループに陥ります。
ポイント3
園の方針に自分が合っているのか?どれくらいのレベルで合わないのか?
同じ絵をみるのが本質なことが多いのですが、
みるべき同じ絵が、そもそもあるのか?
という問題があります。
保育現場で一番大きな絵は
「子どもたちのために」
目指したくないなら保育士の資格なしですが、
二番目に大きな絵である、
就職している先の施設の方針に、
あなたは賛同して目指していきたいのか?
を考えてみる必要もあります。
ヨコミネ式保育を進めている園に入り、
理解できない!
じゃあないですよね。
私立保育園や学童クラブなど、やり方レベルで
- 厳しくする
- 甘えを最大限受け入れる
どんな方針かもかなり重要な部分です。
その方針に賛同できないのなら、
うちに就職してきたんだ!?
という話になってきます。
つまり保育観が違うというのは、
どの程度のレベルで合わないのか?
細かいところまで対面で全て保護者に伝える方針は、時間が無駄だと思う。
保護者も忙しいから、いちいちうるさいと思うのよね。
こんな保育観を持って疑問を感じたとしても、
園の方針
「うざがられても、おせっかいな保育」
なんてのがあったら
間違ってるのはあなたになります。
細かいところは文化のような場合も多く、
すべてが明文化されてる訳じゃないところに、
難しさがあるので、そこは運かもしれません。
でも多数決で"あなたがダメ"となれば、
問題の本質は
あなたが職場選びを間違ったことになります。
3.モヤモヤの解消して気持ちよく保育できるため、具体的な解決策とは?
「保育観が合わない」問題の本質は
相手の考え方が正確にわからないこと
同じ絵を見ていないこと
同じ絵を見てるつもりでも、あなたが別のものを見てる可能性
この辺りにあると書きました。
ではそれを解消するための具体策を
いくつか挙げてみます。
人間関係の悩みは相手がいるので、
解決のための条件は
⚫️相手の考えを知り、
⚫️あなたの考えも知ってもらい、
⚫️同じ絵をみる。
だから、
⚫️話し合いの機会を持つ
⚫️機会が持てないなら主任に相談する
この2点になります。
人間としてダメな場合は、
悩みとしては別次元ですよ。
日々の保育に追われていると、
話し合いの機会が持てませんよね。
学童クラブなど経費削減と言って、
子どもがいるの時間しか給料が発生しない、
"とんでも施設"があったりします。
それは施設選びを間違えたに相当しますね。
保育観が合わないという問題の本質を考えたら、
話し合いの機会を設定して、
お互いの理解をして、
同じ絵の設定をする
これしか解決方法はありません。
一度ミーティングしたくらいでは、
あらゆる場面でズレは出てくるので、
定期的な話し合いを可能にする、
話し合いのシステム導入することを、
チームとして検討するのもおすすめです。
私の勤めていた学童クラブでは、
パート職員が14:00くらいに出勤したら、
すぐに掃除などを始めるのではなく、
毎日ミーティングの時間を設定していました。
他に考えられる具体策は、
施設全体では大人数の職場で、
配置変更でなんとかなる場合は、
ペアを変えてもらうというのも方法のひとつ。
ですが、これは同じような人が現れたら、
その都度配置変更など、
根本的な解決ではないのを繰り返すので、
あまりオススメしません。
また、この方法をとった場合は、
繰り返さないために自己分析必須になります。
4.保育観のズレを解消するため、効果的に話し合いをする
話し合いを持たないとどうしようもない
と書きました。
相手があることなので、
話してみないことには進みません。
言いにくいのも分かるけど、我慢し続けると、
いずれ破綻するのが分かっています。
なら、多少言いにくくても行動第一。
ですよね。
悩み解決は、
まだ行動できるエネルギーが残っているうちに、
状況分析をして行動することが大切です。
黙っていて好転することはなく、
気づいたら退職しか選択肢がないことも、
少なくないことです。
保育観が合わないと感じているのは、
おそらくお互い様。
だから話し合えば、あなたが否定される可能性も高くなってきます。
そこで建設的な話し合いができるか?
がポイントです。
相手を否定しないこと
上位の絵を持ち出すこと
主張したいことをしっかり考えておく
頑として意見を曲げないのはダメ
「でも」「だって」など、
聞いているようで意見を聞いてない言葉も、
使わないようにしましょう。
価値観の対立はあったとしても、
目的思考を持って、
細かい動きのレベルでは対立しても、
どんどん遡っていって、
共通するギリギリのところを探っていくのがコツ。
5.定期的に話し合いをしていき、好転したのかを検証
悩み解決手順に従えば、
期間を設定して効果の検証になります。
しかし「保育観が合わない」は、
おそらくいろんな項目でずれがあるので、
話し合いも一度やって、
すぐ解決することはないと思います。
だから定期的な話し合いを、
建設的に行っていきます。
うまく話し合いをやりさえすれば、
「保育観が合わない問題」
高確率で解決できるものです。
状況分析してみて、
園の方針や文化に、あなたが合わなくて、
合わせるつもりもないときだけ、
その職場にいる限り解決不可能になります。
また保育観ではなく、
- 性格が合わない、
- 口調が気に入らない、
- 体臭が気になってしかたがないとか、
とにかく保育観以外の要素がある場合、
向き合うべきは子どもなので、
担当を変えてもらうのもあり。
ただ外の力で解決した場合、
悩み解決したあとに自分を見つめるのが必要です。
似たような人が現れたら、
また同じことを繰り返すから。
あなたが人間的な成長をする意味でも、
悩みが解決してストレスが減った状態で、
改めて自分を見つめ直してみましょう。
6.担当間で保育観が合わないの悩みの解決手順まとめ
保育観が合わない人と働くこと、
けっこうストレスたまりますよね。
まず保育観が合わないのか、
性格が合わないのかはちゃんと考えた上で、
保育観が合わない場合は、状況分析から。
何が合わないのか?
どれくらいのレベルの話が合わないのか?
そして保育観が合わない問題の本質は、
多くの場合
⚫️お互いの理解不足
⚫️同じ絵をみていないこと
なので、その解決の方法は
話し合いをすること。
話し合いの機会を作る相談をすること。
それを定期的に行うこと
職場選びを間違えているとか、
根本的に別の問題がなく、
保育観が違うだけが悩みの場合は、
高確率で解決できるものです。
でもそれは、
同じ考えばかり堂々巡りになり、
行動するエネルギーが残っていればの話。
行動力が残っているうちに、
解決に向けてやってみてください。
放っておいても好転することは、
100%ないのですから。
ありがとうございました
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