あなたの周りにはHSPやHSS型の人いますか?
HSPという言葉は聞いたことあると思いますが、
実際にアルファベット3文字で、
HSS型HSPとかワケわからないですよね。
保育士として必要な知識らしいけど、
HSPって聞いたことあるけどよく分からんから、
手っ取り早く概略だけ知りたい
というあなた向けにまとめています。
経験20年の理系保育士ジャムです。
セラピストでもある私の視点から、【HSPの分類と基礎知識】について書いていこうと思います。
そんなことで落ち込むの~
大丈夫だよ!
と言っても効果がない感じ。
自分なら
あの言い方はないわ。。
一日中囚われて、ずっと落ち込んでしまう。
または大胆に見えて、
急に落ち込んでしまうとか
メチャクチャよくしゃべるすごく明るい人が
と思ってたら実際その通りでビックリしたり。
ーーー
HSPとは
highly sensitive person~すごく感受性が高い人
の略ですが、
程度の差があっても5人に1人に傾向
という話もあります。
ありふれていますよね。
HSSやHSEは細かくは違いますが
その分類です。(1章で解説)
結論を言うと、
HSPは慎重とか楽観的とか性格や気質の話で、
病気や障害ではありません。
ただ結果としていろいろなものに敏感なので、
心にダメージを負いやすく、
精神的な病気になりやすい性質があります。
子どもの頃から不便を感じながら生きてきたなら、
虐待される子の発達が偏るように、
発達障害になったり、
パーソナリティー障害になってる場合もあります。
併発している場合は
発達障害の二次障害でHSPになったか、
どちらが先か分かりませんけどね。
体が弱いなら
鍛えようとトレーニングしよう!
心が弱いなら
メンタルを鍛えよう!
病気でないならやりようはありますが、
そんなにぱっぱと改善するものでもない。
大事なのは人でも自分でも、
- ちゃんとした知識を得ること
- それによって存在を受け入れること。
- それによってできる対策を知ること
この手順になります。
1.HSPとは
1-1.HSPの一般の特性
1-2.HSPの1つのパターンHSS
1-3.同じくHSE
2.HSPは病気や障害ではないこと
3.HSP診断テストで自分を知ろう
4.まとめ
1.HSPと、HSPのタイプとしてのHSSやHSEとは
アメリカの心理学者のエレイン・N・アーロン氏が1996年にこの特性を提唱しました。
一般的にこのような特性のある方は、神経の細かさや高ぶりやすさは感覚刺激に対する「繊細さ」がもとにあると言われています。
HSPの言葉自体は医学的(病気)的な用語ではなく、心理学的な概念として示されています。
このようなHSP(繊細な人)の方は、全人口の15-20%に見られるといわれています。
つまり、5人に1人は、HSPの傾向をもつ方がいらっしゃるということになります
Besliより引用
1-1.一般的なHSPの特性
後で書くHSSやHSEにも共通するHSPの性質は
DOES(ダス)と言われています。
Depth of processing
~情報処理の深さ
Overstimulate
~刺激を受けやすい
Emotional reactivity and high Empathy
~感情的反応性・高度な共感性
Sensitivity to Subtle stimuli
~些細な刺激に対する感受性
👆️共感力が高くて思い入れしやすく、
外からの刺激に敏感ということ。
HSPがよく悩むのは
・よく「内気」と言われる
・環境の急な変化に弱い
・マルチタスクが苦手
・音や眩しさが苦手、小さな音も気になる
・些細なことでも、深く考えて囚われる
・芸術に触れると大きく心を動かされる
・一人になりたい
・他人の気分に振り回されやすい
・暴力的な場面が嫌い
感覚の過敏さはASDに似ていたり、
発達障害の二次障害で不安症などの表れ方で
間違われることもありますが、
HSPは発達障害のように脳機能の問題はなし。
一次的な特徴はDOESの4つですが、
それから出てくる二次的なものは、
- 繊細さにより人にあてられて疲れやすい
- 人を責めずに自分に向かうため、自己否定的
- 人に気遣いすぎて流されてしまいがち
こんな感じになりがちです。
そこから辛い経験をしたり、
トラウマ的な経験をしてしまうと、
パーソナリティー障害やうつなどの
精神疾患になる可能性が普通より高くなります。
1-2.HSPの特性のタイプとしてHSS(刺激探求型)
HSS(highly sensitive seeking~すごく敏感に求める)
は刺激探求型と呼ばれています。
HSPのベースの性質を持ちつつ、
そのうち3割の人がHSS性質を持つ。
⚫️新しいことの探究好き
⚫️やりたいことが人から見てよく分からない
⚫️息が詰まるから家に長くいられない
⚫️どうみられているか自分を気になる
⚫️話すスピードが早い
⚫️人と違うことをしたい
⚫️万人受けはしないが、分かる人とは共有したい
⚫️初めての出来事を楽しみたい
⚫️会話が退屈で、苦痛になることがある
傷つきやすいのに行動力があって、
勝手にアクションを起こして相手の反応に傷つく
けっこうな矛盾がある感じです。
だからよく気分のムラに悩みます。
恋人にしたらあまりに不安定だから
パートナーから敬遠されることも少なくありません。
1-3.HSPのタイプとしてのHSE(外交型)
HSE
highly-sensitive-extrovert(外交的)
これもHSPのパターンで、3割が該当。
HSSと重複する場合も多いですが、
外交的だけど刺激を求めない独自パターンも。
メチャクチャよくしゃべるすごく明るい人が
と思ってたら実際その通りでビックリな人。
怒られていると泣いてしまったり。
まあ人間だからいろんな面を持っています。
パターン分けの1つとして知っておくだけでOK。
分かりやすい動画を見つけたので置いておきます
2.HSPは病気でも障害でもないけれど、精神疾患にはかかりやすい
HSPの脳機能の働きとしては、
ミラーニューロンの働きが強いという研究も。
ミラーニューロンとは、霊長類などの高等動物の脳内で、自ら行動する時と、他の個体が行動するのを見ている状態の、両方で活動電位を発生させる神経細胞である。
他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように"鏡"のような反応をすることから名付けられた。
ウィキペディア
ただHSPは障害や病気ではなく、
気質や性格の範囲内とされています。
どう違うんだろ。
障害
生まれつきの脳の機能的な問題
行動や考え方が一般からずれて大きく偏っている
病気(精神疾患)
普段の様子とは違って
その事で生きづらさが出ている状態。
診断されて病名がつく
HSP
HSPはそれとは違い、
気が強いとか弱いとかと同じもの。
性格的な部分
病気じゃないんだ。
実際にそこはどうでもよくて
生きづらさがあるかどうか?が一番問題です。
病気や障害の診断されるってのは、
と医者からのお墨付きをもらうだけの意味。
薬がでたり、手帳が出たりする、
今の日本でサービスが受けられるかどうかの違い。
コロコロ変わるしね。
HSPは悪い意味でありふれてるから、
そんなに少数派でもなくて、
辛いの
ってカミングアウトしたところで、
くらいの扱いしかされない。
つまり通常の範囲内と思われる
というのが世間一般の感覚です。
HSSの特性の「人からどう見られているかに敏感」
をこじらせて
みたいに告白しようものなら
変な奴で面倒そうだから
距離をとっておこう。
実際に敏感なのに病気でも障害でもない、
あいまいな扱いなので、
生きづらさがある場合はけっこう辛いですね。
支援が得られなかった結果、
二次障害として鬱や適応障害などの病気
になる人も少なくありません。
風邪を引きやすい人がいるように、
HSP自体は病気ではないけれど
心の病気にかかりやすい体質と言えます。
実際にパーソナリティー障害や
大人の発達障害を併発していて、
その影響を受けながら生きてきて、
性格がHSP寄りになっている人もいます。
どっちが先かはどうでもよくて、
生きづらさがあるかないかが問題です。
3.HSPセルフチェックで自分の傾向を知ろう
誰にでもある性格の傾向が強いということ。
ある程度はどんな人にも当てはまるわけです。
要は程度の問題。
だけどそれでは分からないので、
いくつかの医療系のウェブサイトでは
HSPセルフチェックが紹介されています。
かんたんなものは23問題タイプ
幻冬舎プラス
もっと細かいものも見つけました。👇️
48問タイプ
HSP診断テスト
私のウェブサイトに来てくれているあなたは、
保育士とか学童クラブとか、
子どもを見る側ですよね。
子どもを含めて1人ではなく、
確実に人間関係の中で働いていると思います。
だから自分を見つめることは、
ちゃんとコミュニケーションを取って
他人と折り合いをつけて働くためには必須です。
- 自分がHSPかも・・と思ったか
- 単に知りたい感じでここまで読んでくれたか
- 同僚や保護者相手に困っているか
- 子どものHSCを知りたいのか
いずれにしてもいい機会なので、
1度やってみてはいかがでしょうか?
4.HSPについての基礎知識まとめ
HSPについて簡単に解説してきました。
子どもならHSC
~ハイリー・センシティブ・チャイルド、
最近増えているか昔からいたのか、
割合の増減はわかりませんが、
少なくとも認知されてきていますね。
本来はHSPだけで数百記事の専門サイトが1つ
できてしまうくらいの分野ですが、
そこは他に任せます。
私が見つけたHSP専門サイト「ココヨワ」👇️
基本的には人への共感や外からの刺激に
とても敏感な方々です。
その中でも
- 外交的なHSE
- 刺激探求が強いHSS
のパターンもあります。
(1章)
障害とか病気ではなくて、
誰にでもある性格や気質なんだけど、
その程度が人よりも強い感じです。
それの程度によって精神疾患にかかりやすい体質
とも言えます。(2章)
この基礎知識をもって、
⚫️自分がHSPかもしれないけど
保育士として働けるのか?
⚫️同僚や保護者にHSPの人がいるけど、
どうしたらいいか?
こんな悩み解決の手順を別の記事で
書いていこうと思います、
ありがとうございました
よければコメントなどいただけると嬉しいです👇️
本の紹介
虐待される子が脳が変質する話
HSP関連のベストセラー
文中で紹介したリンク👇️