あなたの周りにはHSPやHSS型の人いますか?
HSPという言葉は聞いたことあると思いますが、
実際にアルファベット3文字で、
HSS型HSPとかワケわからないですよね。
保育士として必要な知識らしいけど、
HSPって聞いたことあるけどよく分からんから、
手っ取り早く概略だけ知りたい
というあなた向けにまとめています。
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/笑う.png)
経験20年の理系保育士ジャムです。
セラピストでもある私の視点から、【HSPの分類と基礎知識】について書いていこうと思います。
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/12198772-e1615595233190.jpg)
そんなことで落ち込むの~
大丈夫だよ!
と言っても効果がない感じ。
自分なら
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/8736832.jpg)
あの言い方はないわ。。
一日中囚われて、ずっと落ち込んでしまう。
または大胆に見えて、
急に落ち込んでしまうとか
メチャクチャよくしゃべるすごく明るい人が
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/12198774.jpg)
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/8736832.jpg)
と思ってたら実際その通りでビックリしたり。
ーーー
HSPとは
highly sensitive person~すごく感受性が高い人
の略ですが、
程度の差があっても5人に1人に傾向
という話もあります。
ありふれていますよね。
HSSやHSEは細かくは違いますが
その分類です。(1章で解説)
![HSP](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/04/DSC_02524-300x201.jpg)
結論を言うと、
HSPは慎重とか楽観的とか性格や気質の話で、
病気や障害ではありません。
ただ結果としていろいろなものに敏感なので、
心にダメージを負いやすく、
精神的な病気になりやすい性質があります。
子どもの頃から不便を感じながら生きてきたなら、
虐待される子の発達が偏るように、
発達障害になったり、
パーソナリティー障害になってる場合もあります。
併発している場合は
発達障害の二次障害でHSPになったか、
どちらが先か分かりませんけどね。
体が弱いなら
鍛えようとトレーニングしよう!
心が弱いなら
メンタルを鍛えよう!
病気でないならやりようはありますが、
そんなにぱっぱと改善するものでもない。
大事なのは人でも自分でも、
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/8736832.jpg)
- ちゃんとした知識を得ること
- それによって存在を受け入れること。
- それによってできる対策を知ること
この手順になります。
1.HSPとは
1-1.HSPの一般の特性
1-2.HSPの1つのパターンHSS
1-3.同じくHSE
2.HSPは病気や障害ではないこと
3.HSP診断テストで自分を知ろう
4.まとめ
![HSP](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/04/4419159_s-300x200.jpg)
1.HSPと、HSPのタイプとしてのHSSやHSEとは
アメリカの心理学者のエレイン・N・アーロン氏が1996年にこの特性を提唱しました。
一般的にこのような特性のある方は、神経の細かさや高ぶりやすさは感覚刺激に対する「繊細さ」がもとにあると言われています。
HSPの言葉自体は医学的(病気)的な用語ではなく、心理学的な概念として示されています。
このようなHSP(繊細な人)の方は、全人口の15-20%に見られるといわれています。
つまり、5人に1人は、HSPの傾向をもつ方がいらっしゃるということになります
Besliより引用
![生きる](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/04/4059372_s-150x150.jpg)
1-1.一般的なHSPの特性
後で書くHSSやHSEにも共通するHSPの性質は
DOES(ダス)と言われています。
Depth of processing
~情報処理の深さ
Overstimulate
~刺激を受けやすい
Emotional reactivity and high Empathy
~感情的反応性・高度な共感性
Sensitivity to Subtle stimuli
~些細な刺激に対する感受性
👆️共感力が高くて思い入れしやすく、
外からの刺激に敏感ということ。
HSPがよく悩むのは
・よく「内気」と言われる
・環境の急な変化に弱い
・マルチタスクが苦手
・音や眩しさが苦手、小さな音も気になる
・些細なことでも、深く考えて囚われる
・芸術に触れると大きく心を動かされる
・一人になりたい
・他人の気分に振り回されやすい
・暴力的な場面が嫌い
感覚の過敏さはASDに似ていたり、
発達障害の二次障害で不安症などの表れ方で
間違われることもありますが、
HSPは発達障害のように脳機能の問題はなし。
一次的な特徴はDOESの4つですが、
それから出てくる二次的なものは、
- 繊細さにより人にあてられて疲れやすい
- 人を責めずに自分に向かうため、自己否定的
- 人に気遣いすぎて流されてしまいがち
こんな感じになりがちです。
そこから辛い経験をしたり、
トラウマ的な経験をしてしまうと、
パーソナリティー障害やうつなどの
精神疾患になる可能性が普通より高くなります。
![悩み](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/04/4113229_s-150x150.jpg)
1-2.HSPの特性のタイプとしてHSS(刺激探求型)
HSS(highly sensitive seeking~すごく敏感に求める)
は刺激探求型と呼ばれています。
HSPのベースの性質を持ちつつ、
そのうち3割の人がHSS性質を持つ。
⚫️新しいことの探究好き
⚫️やりたいことが人から見てよく分からない
⚫️息が詰まるから家に長くいられない
⚫️どうみられているか自分を気になる
⚫️話すスピードが早い
⚫️人と違うことをしたい
⚫️万人受けはしないが、分かる人とは共有したい
⚫️初めての出来事を楽しみたい
⚫️会話が退屈で、苦痛になることがある
傷つきやすいのに行動力があって、
勝手にアクションを起こして相手の反応に傷つく
けっこうな矛盾がある感じです。
だからよく気分のムラに悩みます。
恋人にしたらあまりに不安定だから
パートナーから敬遠されることも少なくありません。
![猫](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/04/4675283_s-150x150.jpg)
1-3.HSPのタイプとしてのHSE(外交型)
HSE
highly-sensitive-extrovert(外交的)
これもHSPのパターンで、3割が該当。
HSSと重複する場合も多いですが、
外交的だけど刺激を求めない独自パターンも。
![HSP](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/04/DSC_02524-300x201.jpg)
メチャクチャよくしゃべるすごく明るい人が
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/12198774.jpg)
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/8736832.jpg)
と思ってたら実際その通りでビックリな人。
怒られていると泣いてしまったり。
まあ人間だからいろんな面を持っています。
パターン分けの1つとして知っておくだけでOK。
分かりやすい動画を見つけたので置いておきます
2.HSPは病気でも障害でもないけれど、精神疾患にはかかりやすい
HSPの脳機能の働きとしては、
ミラーニューロンの働きが強いという研究も。
ミラーニューロンとは、霊長類などの高等動物の脳内で、自ら行動する時と、他の個体が行動するのを見ている状態の、両方で活動電位を発生させる神経細胞である。
他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように"鏡"のような反応をすることから名付けられた。
ウィキペディア
ただHSPは障害や病気ではなく、
気質や性格の範囲内とされています。
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/8736832.jpg)
どう違うんだろ。
障害
生まれつきの脳の機能的な問題
行動や考え方が一般からずれて大きく偏っている
病気(精神疾患)
普段の様子とは違って
その事で生きづらさが出ている状態。
診断されて病名がつく
HSP
HSPはそれとは違い、
気が強いとか弱いとかと同じもの。
性格的な部分
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/8736832.jpg)
病気じゃないんだ。
実際にそこはどうでもよくて
生きづらさがあるかどうか?が一番問題です。
![生きる](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/04/4587454_s-150x150.jpg)
病気や障害の診断されるってのは、
と医者からのお墨付きをもらうだけの意味。
薬がでたり、手帳が出たりする、
今の日本でサービスが受けられるかどうかの違い。
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/通常-3.png)
コロコロ変わるしね。
HSPは悪い意味でありふれてるから、
そんなに少数派でもなくて、
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/142597.jpg)
辛いの
ってカミングアウトしたところで、
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/161313.jpg)
くらいの扱いしかされない。
つまり通常の範囲内と思われる
というのが世間一般の感覚です。
HSSの特性の「人からどう見られているかに敏感」
をこじらせて
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/142597.jpg)
みたいに告白しようものなら
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/161313.jpg)
変な奴で面倒そうだから
距離をとっておこう。
実際に敏感なのに病気でも障害でもない、
あいまいな扱いなので、
生きづらさがある場合はけっこう辛いですね。
支援が得られなかった結果、
二次障害として鬱や適応障害などの病気
になる人も少なくありません。
風邪を引きやすい人がいるように、
HSP自体は病気ではないけれど
心の病気にかかりやすい体質と言えます。
実際にパーソナリティー障害や
大人の発達障害を併発していて、
その影響を受けながら生きてきて、
性格がHSP寄りになっている人もいます。
どっちが先かはどうでもよくて、
生きづらさがあるかないかが問題です。
![ごみに埋もれる](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/04/873770_s-150x150.jpg)
3.HSPセルフチェックで自分の傾向を知ろう
誰にでもある性格の傾向が強いということ。
ある程度はどんな人にも当てはまるわけです。
要は程度の問題。
だけどそれでは分からないので、
いくつかの医療系のウェブサイトでは
HSPセルフチェックが紹介されています。
かんたんなものは23問題タイプ
幻冬舎プラス
![HSPチェック](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/04/Screenshot_20210415-2002092-300x217.png)
もっと細かいものも見つけました。👇️
48問タイプ
HSP診断テスト
![HSPチェック](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/04/Screenshot_20210415-2002312-264x300.png)
私のウェブサイトに来てくれているあなたは、
保育士とか学童クラブとか、
子どもを見る側ですよね。
子どもを含めて1人ではなく、
確実に人間関係の中で働いていると思います。
だから自分を見つめることは、
ちゃんとコミュニケーションを取って
他人と折り合いをつけて働くためには必須です。
- 自分がHSPかも・・と思ったか
- 単に知りたい感じでここまで読んでくれたか
- 同僚や保護者相手に困っているか
- 子どものHSCを知りたいのか
いずれにしてもいい機会なので、
1度やってみてはいかがでしょうか?
![考える](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/4421195_s-150x150.jpg)
4.HSPについての基礎知識まとめ
HSPについて簡単に解説してきました。
子どもならHSC
~ハイリー・センシティブ・チャイルド、
最近増えているか昔からいたのか、
割合の増減はわかりませんが、
少なくとも認知されてきていますね。
本来はHSPだけで数百記事の専門サイトが1つ
できてしまうくらいの分野ですが、
そこは他に任せます。
私が見つけたHSP専門サイト「ココヨワ」👇️
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/04/Screenshot_20210415-2021172-1024x542.png)
基本的には人への共感や外からの刺激に
とても敏感な方々です。
その中でも
- 外交的なHSE
- 刺激探求が強いHSS
のパターンもあります。
(1章)
障害とか病気ではなくて、
誰にでもある性格や気質なんだけど、
その程度が人よりも強い感じです。
それの程度によって精神疾患にかかりやすい体質
とも言えます。(2章)
この基礎知識をもって、
⚫️自分がHSPかもしれないけど
保育士として働けるのか?
⚫️同僚や保護者にHSPの人がいるけど、
どうしたらいいか?
こんな悩み解決の手順を別の記事で
書いていこうと思います、
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/笑う.png)
ありがとうございました
よければコメントなどいただけると嬉しいです👇️
本の紹介
虐待される子が脳が変質する話
HSP関連のベストセラー
文中で紹介したリンク👇️