認可保育園、認可外、認証の違い
経験20年の理系保育士
ジャムです。
【保育士の知っておくべき用語解説】
👆今回はこれについて、あなたにお話していこうと思います。
保育士として現場で働いていると、法律や制度について知っておくべき内容って多いですよね。
また転職や就職した後に「こんなはずじゃなかった」にならないような意味でも、色々と知らないといけません。
でも自分の働いている施設が含まれている分類は知ってるけれど、それ以外のことは知らなかったりします。
さすがに認可、認可外くらいは基礎知識ですが、調べようとすると情報がたくさんあって分かりにくいですね。
なので私が、分かりやすくまとめてみました。
- 認可保育園
- 認可外保育園(無認可保育園)
- 認証保育所
- 利用者にとっての認可や認可外の違い
保育関連の用語解説記事はこちら↓
【保育施設の運営法人の違い】社会福祉法人や株式会社など違い比較
【認可保育園と認可外、認証の違い】公設民営など保育士の基礎知識
【正規保育士、非常勤、契約、派遣保育士】勤務形態による様々な違いを解説
1.認可保育園と認可、認証保育園など施設名による違い
認可保育園
国の定めた基準を満たした保育園で、すごく分かりやすく言えば自治体がパンフレットにのせている園のこと。
子どもを預けたい人は、自治体に
「第1希望」「第2希望」
など申請すると、認可保育園の中で自治体が家庭状況により点数をつけて振り分けます。
つまり保護者は園と契約してるんじゃなく、自治体と契約してるわけです。
認可外保育園(無認可保育園)
基準を満たしているかいないかではなく、自治体の「認可保育園パンフレット」に載っていない独自施設。
独自だからといって基準もなにもない野放しではなく、自治体に届け出をして事業許可を得ています。
また自由度が高い中でも、ちゃんとした規約もあります。
指導監督基準(PDF:275KB)東京都保健福祉局
↑当然行政からの指導も入るし、違反すれば事業許可取り消しなどもあります。
名前は〜ベビールーム、〜キッズ、〜保育所など幅広いです。
独自に園児を募集して、預けたい保護者は自治体関係なく施設と直接やりとりします。
認証保育所
東京都、大阪などで独自に取られている形態で、認可外に分類されます。
(他サイトでされている、東京都だけの制度という説明は間違いです。)
その地域に合った保育ニーズを目的にした、各自治体の基準は満たしているものです。
基準はもちろん、名前すら自治体によってまちまち。
例えば・・
大阪市・東京都・愛知県内の特定市
→「認証保育園」
横浜や川崎など神奈川県
→「認定保育園」
などとなっています。
参考
東京都の基準はこんな感じ
項目 | 認証A型 | 認証B型 |
年齢 | 0〜5歳 | 0〜2歳 |
規模 | 20~120名 | 6~29名 |
屋外遊戯場 | 設置 代替場所可 | 規定なし |
職員 | 認可と同様 | 認可と同様 |
時間 | 13時間 | 13時間 |
保育料 | 上限あり 自由 | 上限あり 自由 |
利用者にとっての認可や認可外の違い
子どもを預けたい保護者にとって、大きな違いは費用と契約相手。
認可 | 認可外 | 認証 | |
料金 | 無償 年齢次第 | 自由 〜3.7万 | 自治体 |
契約 | 自治体 | 直接 施設 | 直接 施設 |
認可の無償は保育料のみで、給食費や行事費、他のプログラム参加費などは別途かかります。
そこに補助が出るかどうかは自治体ごとに違っています。
幼児教育無償化制度(幼保無償化)とは?
2019年10月〜幼稚園・保育所・認定こども園、地域型保育園を利用する
●3~5歳児で適用。
内閣府
●0~2歳は住民税非課税世帯に適用
2.公立・私立と公営・民営・公設民営などの話
公立と私立はよく聞きますが、公立でも民間法人が委託を受けてやっていて、よく分からないかもしれません。
公立・私立の「立」は、施設を建てたのがどこかという話で、
☑自治体や行政が始めたなら公立
☑民間の〜法人や会社が始めたなら私立
公営・民営の区分もあって、
☑自治体や行政が運営してるのは公営
☑民間の〜法人や会社が運営してるなら民営
これらを組み合わせて(公立の「立」は、設置の「設」に変わります )
・公設公営
市や区が作って、そのまま公務員が現場で働いてる施設。
公務員なので縛りがたくさんあります。
一定水準は保たれている一方で、「必要そうだからうちの園だけこれをやる」みたいな細かいニーズには、すぐに対応できないという大きなデメリットがあります。
・公設民営
市や区が民間法人に委託して、お金だけ出して運営してもらっている形。
働いている人は法人の職員で公務員じゃありませんが、給料・人件費は委託する業者に自治体から払われるので、間接的に税金から給料が出ています。
そのため、給料水準も公務員に近いものになります。
いろんな縛りがあるのと、違反すると契約を打ち切られて、別業者が運営者になる可能性もあり。
数年契約(だいたい5年)でその都度更新する、指定管理者制度も含まれます。
・民立民営(民間)
民間の業者が独自にやっている施設。
民間の保育園とか言われたりします。
縛りが少ない分、経営や施設管理まで自力でやっていますね。
3.よく聞く保育園の種類〜地域型保育事業
地域型保育園等とは、
☑原則定員19名以下の少人数
☑0歳児から2歳児の保育
☑基準を満たせば認可保育園のように補助を受けられる
今あるのは4つの型
①家庭的保育
②小規模保育
③事業所内保育
④居宅訪問型保育
ここに認定されているということは、認可か認可外で言えば「認可」に入ります。
そのため保育料や申込みも認可保育園と同じ。
内閣府が分かりやすい図を作ってくれています。
家庭的保育者とは保育ママとも呼ばれ、保育士などの資格持ち+保育環境を用意できる人のこと。
保育園などをやっている法人が、小さい家を借りて数人保育するようなのを家庭的保育。
法人ではなく個人でやっている人もいます。
調べてみると都市部などでは意外に近所にあったりして、
保育ママだったんだ
自治体が「保育ママやりませんか?」みたいに、よく募集をかけてます。
事業所内保育は、会社が従業員向けにやっているところに一般利用も少し受け入れるような施設。
20人以上で助成を受けるには、認可保育園と同じ基準を満たすのが必要です。
居宅訪問型は、出かけていってその子の家で保育するヘルパー的な感じで、基本的にはマンツーマンです。
4.民営公営、認可・認可外など用語解説まとめ
自分の働いている施設のことはよく知っているけど、それ以外のことは意外に知らないですよね。
認可・認可外・認証保育園の話(1章)
公立・私立、公設民営などの話(2章)
地域型保育園として小規模保育園、事業所内保育園、家庭的保育、居宅訪問型保育の話(3章)
このあたりは基礎知識なので、出てくる数字はどうでもいいですがざっくりとでも理解しておくのが良いと思います。
ありがとうございました
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保育士の悩みは、保育士独特に思えて実は人間関係、待遇など社会人なら誰でも感じるもの。
だからそれらの解決には保育士の勉強ではなく、一般的な仕事そのものの勉強が有効です。
私がオススメするのは仕事そのものの勉強を、早い段階でやっておくこと。
私は1つしかスクールを知らないので、それを紹介しておきます。
これ↓
これは表題こそ「一億円事業の作り方」みたいな怪しい感じですが、本質はビジネスつまり仕事そのものの学習です。
世の保育士は、リーダーシップや保育理論を勉強しようとするからそれしか分からず、点が点のまま。
世の中がどうなっているか?ベースがないから、別の知識がそれぞれ独立していて繋がらないんです。
それが基礎としてのビジネス知識を得ることで、持っている全ての知識・スキルが線や面としてつながるようになり、
昨日まで保育に全く関係ないと思ったものが、広がりを持つようになります。
なんで一億円事業の作り方なんてのを保育士の私が勧めているかといえば、そこがビジネスの最高峰なので、そこを勉強すればそれ以下は分かるようになるから。
実際のところ一億円事業作るのは、セミナー受けるだけじゃ無理ですが、副業レベルなら十分可能。
なので、今後保育士としてよく出てくる収入の壁に悩むことも無くなります。
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さすがに保育学生のうちに、追加でこれを学ぶのは難しいと思います。
しかし就職して2年目や、できれば一年目からでも勉強すると、一生の資産になります。
また周りの保育士はビジネス知識なんて誰も持っていないため、あなた発信で職場をよくできる可能性が高くなります。
結果的に「子どものために気持ちよく、みんなが働ける状態に近づく」というわけです。
たまに副業詐欺みたいなものを警戒する方もいますが、全く違うので安心してください。