保育士がバーンアウトから自分を守る方法
「保育士の燃え尽き症候群」なんて記事タイトルをクリックしたあなたの状態は
・最近やる気ない
・疲れがひどいし休みなのに休んだ気がしない
・なんのために仕事してるのか分からない
または
・心配だから読んでみよ、燃え尽きたくないし
こんな感じでしょうか?
私自身はバーンアウトは予防してたのでなったことはありませんが、同僚は何人も燃え尽きてやめていきました。
燃え尽き終盤は、外から何を言っても効果ないんですよね。
自分の状態に気づいて、身を引くか休むしかないところまで落ちてしまい、場合によってはうつ病発症まである。
そんなのが危険な燃え尽き症候群です。
経験20年の理系保育士
ジャムです。
セラピストでもある私(プロフィール)(@jamgakudoツイッター)の視点から、
【職業的に燃え尽きやすい保育士のための予防や対策】
👆今回はこれについて、あなたにお話していこうと思います。
燃え尽き症候群の問題の本質は3つ
保育士の職業がなりやすい性質の病気
自分の状態に気づきにくいこと
気づいたときにはもう遅いことも多い
それを踏まえた具体的対策は
- 積極的に休むこと
- 予防できるマインドを早くに身につける
- もうだめなら原因から離れて休むこと
この記事を読めるくらいなら、
あなたはまだ大丈夫だと思うので、
今のうちに燃え尽き症候群について知っておき、
ついでに自分の性質も知って、
予防的なマインドを身に着けてほしいと思います。
- 1-1.保育士がなりやすいこと
- 1-2.自分の状態に気づきにくいこと
- 1-3.気づいた時には遅めなこと
- 3-1.規則正しい生活と好きなことする
- 3-2.燃え尽きないマインド
燃え尽きないためマインド記事👇
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【目的思考は9割の人ができない】メリットだらけ悩み解決必須マインド
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1.保育士にとっての燃え尽き症候群(バーンアウト)の問題は3つ
1-1.保育士がなりやすいこと
燃え尽き症候群は職業的に保育士がなりやすい。
理由はいくつかあって、
●奉仕の心で頑張り過ぎちゃう
●人相手で思い通りに行くことが少ない
●仕事も感情労働かつ肉体労働で大変
●ギリギリローテで有給も取りにくい
●大変さを相談できない現場が多い
人のために人のためにって、頑張ってしまう。
子どものために働きたい人が仕事してるから、
それは自然な流れなんだけど、
人相手だから思い通りになることは少なくて、
徒労に終わる、報われないことも多いですね。
また感情労働かつ肉体労働なので、
体が疲れて精神もすり減る。
しかも福祉施設は金がないので、人員配置はギリ。おいそれと休めず。残業禁止にも関わらず終わらないくらいの仕事量。
要求の多い保護者対応なんか入ると、その人が去ったあとも引きずって保育に集中できなかったりして。
保育園などは女性ばかりの職場ってところで妬みや嫉妬、マウンティングの取り合い、忙しくてイライラして経験の浅い同僚へ辛く当たるとかも多くなる。
そこに来て、自分のもともとの性格がHSP寄りとか、ネガティブだとしたら・・
危ないですよね。
1-2.燃え尽き症候群は自分の状態に気づきにくい
保育や福祉の仕事をやろうとする人は、
"人のため、可愛い子どものために仕事がしたい"
"困っている人を何とかしてあげたい"
やっている間はある種の充実感があります。
それの充実感が自分の状態に気づきにくくする。
ある人が児童館で出会った子は、
親からネグレクトを受けて、ろくに世話も焼いてもらえなかった。
親から「お前とは高校出たら縁切るからな」みたいに言われてる子。
何とかしてあげたいと思って話を聞いたり、来たときくらいは楽しめるようにしたり。
仕事じゃなくても、気づくとその子のことを考えてる。
"自分のできることは何かないのか?"使命感にも似た感情で仕事を・・・している間はまだいいけど、、
👆けっこう囚われて、引っ張られてますよね。
結局その子は非行に走り、少年院へ。
何でだ!
急にやる気が出なくなって、支援者の方が燃え尽きた、というのが実際にありました。
1-3.気づいた時には遅めなこと
裏切られてやる気がなくなってきた状態は、
新たに何かしようとする力も湧いてこない。
つまり、気づいたときには既に終盤に近いこと。
これが大きな大きな問題。
しかも自分は大丈夫と思っててもなる。
私の経験上ですが、
- がんばり屋でハツラツとしていて、
- 人に気も遣えるような、
- あまり心を病まなそう
こんな人たちも、よく燃え尽きてました。
鬱になった人もいますね。
なりそうな人がなっても、「やっぱりか」だけど、元気な人がバーンアウトすると同僚にもダメージが大きい。
リスクは常にあるので
油断できないってことです。
2.燃え尽き症候群じゃないか?自分の状態に気づくチェック
本に載ってるバーンアウトの測定尺度を紹介しておきます。
バーンアウトの心理学燃え尽き症候群とは (セレクション社会心理学)より👇️
●E 情緒的消耗感~心が疲れた感じ
●D 脱人格化~思いやりなく余裕がない
●PA 個人的達成感の低下~やる気がでない
当てはまるのが多いほど危ないってことですね。
尺度じゃなくても例えば
・怒りっぽくなる
・楽しかったことがそうでもなくなった
・ネガティブ思考にとらえられがち
・集中力が落ちた
・自分のやりたいことではなく、人の世話ばかりしている
・一人でいたい
・頭痛や疲労など原因がない症状が長引く
・とにかくやる気がでない
こんなのは危なくて、
自覚してるならすぐに対策をしないと、
深いところまで落ちてしまうかもしれません。
3.燃え尽きかけか?気づいたときからでもやれる予防的マインド
バーンアウトの対策としてはストレス耐性をつけること。
それは2つのポイントに集約されます。
① 規則正しい生活をして、ちゃんと休む
② マインドを変える
3-1.規則正しい生活と休息で燃え尽きない
休養には
●寝る(消極的休息)
●好きなことをやって発散する(積極的休息)
両方大事だけど、個人的には好きなことをやるってのが一番。
なぜなら「寝る」って、
①仕事で疲れて帰ってきて寝る。
②起きたら仕事。
こんなだと絶対にそのうち限界が来るから(笑)
一応寝てるから休めてる気がするけど、
マイナスになった体力が0に戻るだけで、
プラスにはなってない。
発散してエネルギーを得るためには、
仕事以外の好きなことをしないとダメ。
3-2.燃え尽きないマインドを身に付ける
人が外界を認識する手順は
①外の世界で起こった事実
②それを見たり感じたら、過去の経験によって出来上がった思考回路に当てはめる
③事実とは多少曲げて認識する。
その辺に立っている人を見ても、
人が突っ立ってるだけなのに、捉え方は色々。
見る側の人が、それまでに生きてきた経験をもとに、予測したり思い出したりして現実を認識してるから。
事実を事実として受け入れ、その捉え方を変えていく方法をリフレーミング(視点変え)といいます。
マインドを身に付けるってのは、とらえ方を自分の都合の良いように変えて、ストレス0にすることです。
バーンアウト防止に一番役に立つのは
「困ってるのはその人であって自分じゃない」
つまり課題の分離です。
人の問題を自分が肩代わりするつもりになるから、引っ張られて入れ込みすぎちゃう。
課題の分離ってのは、「人は人」って切り離して関わらないんじゃなくて、切り離した上でどう関わるか?って話。
勘違いが多いけど、別に分離することが不義理や不人情なわけじゃないんですよ。
あとは燃え尽きないためには目的思考も役に立ちます。
なんのために人を助けるのか?
を考えたときに、半分くらい「自分が満足するため」って目的が入ってると相手に引っ張られてしまいます。
あなたが潰れずに生き残って、
色んな子や親に持続的に支援できること。
これを最優先にすると、やるべきことがスッキリして、潰れようがなくなります。
4.もう限界な時は休むしかない。なぜなら自分が安定してないと人へ支援も保育もできないから
支援者は、自分がつぶれたら人を助けることができなくなる。
できることは多くないけど、
バーンアウトで燃え尽きたらそれも0になる。
だから必ず生き残らなきゃいけない。
もうだめなとき、その原因はすぐにわかると思います。
その時点で頭のなかで一番長く考えてしまっていることが、あなたが燃え尽きそうな原因です。
だめな時は、可能な限りその原因を絶ちきって休むしかありません。
続けたらもっとひどい状態になり、再起不能になってあなたが支援される側になってしまう。
本末転倒ですよね。
「仕事なんて病んでまでやるものじゃない」ってのが私の持論。
仕事をする目的は、自分や家族が幸せになること。その上で人を幸せにできたらいい。
影響の輪と関心の輪の話です。
結局人は、手の届く範囲にしか影響がないので、
広げようとすると無理が来る。
精神科の治療法に森田療法というものがあります。
ひたすら寝て休み、何かしたくなるのを待つ治療法。
しばらく休んでいると自然と精神力が回復してきて、何かをしたい気分になってきます。
次の仕事をすぐに探したいと焦る気持ちも分かるけど、エネルギーが減っている状態じゃ、何をやっても身にならない。
だからまず休むことと、医者に行くことですね。
5.保育士が陥りやすい燃え尽き症候群まとめ
燃え尽き症候群の問題は3つ
- 保育士がなりやすい
- 自分の状態に気づきにくいこと
- 気づいた時には遅めなこと
(1章)
保育士はバーンアウトと隣合わせです。
自分の状態に気づくための測定表を使ってみてください(2章)
気づいたときからそれ以上進行させない予防は
●規則正しい生活と好きなことして休む
●燃え尽きないマインドを身に付ける
そして、もう限界な時は休むしかありません。
なぜなら自分が安定してないと保育なんていう、
人の世話なんて焼けないから。
(5章)
あなたがもし、この記事を予防的に読んだなら、
ぜひ燃え尽きないためのマインドを優先的に
身につけてほしいと思います。
バーンアウト防止だけでなく、
人生そのものを幸せに過ごせるからです。
ありがとうございました
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