保育士も習わない褒め方3ポイント
あなたは子どもの褒め方って、習ったことありますか?根拠を含めて具体的に・・
・・・ないと思います。
いいと思って褒めてるつもりでも、
結構あとから
良かったのかな?
子どもの反応を見て思ったりしてるはず。
なぜなら子どもの褒め方って
ほぼ我流でやってるか、
その場の気分でなんとなくやってるから。
まあ私も同じ感じだったのでよく分かりますよ。
反省と迷いの毎日でしたね。
経験20年の理系保育士ジャムです。
セラピストでもある私(プロフィール)(@jamgakudoツイッター)の視点から、
【子どもの褒め方が分からない!】←今回はこれを解決していこうと思います。
上手い褒め方のコツは3つの系統。
●人格を褒める
●共感的に分かるように褒める
●行動をほめる
さらに細かい具体的な方法やその理由は本文で。
だめな褒め方は、これらの逆をすること。
この記事を読むことで、褒める目的を今一度思い出して、
コツとやってみることがハッキリとし、あなたの迷いなどが解決に向かうと思います。
- 1-1.人格を褒める
- 1-2.共感的に分かるように褒める
- 1-3.行動をほめる
子ども対応の関連スキルの記事
1.保育士なら3つのポイントを抑えて褒めてみよう
褒め方のコツはたくさんあるけど、
基本的には3つの系統になります。
- 1-1.人格を褒める
- 1-2.共感的に分かるように褒める
- 1-3.行動をほめる
1-1.人格を褒める〜人と比べないとか、名前を付けるとか
これは褒めるのに一番大切なポイントで、
褒める目的と言ってもいいくらいです。
要は子どもを人として認めるってこと。
子どもがちっちゃくても同じで、
無意識でみんなやってますよ。
簡単に人格を褒めるには
「名前をつける」
↑これだけ。
「◯◯ちゃんのそういうところイイネ!」
「△△くん、よくできたね!」
具体的に何かを褒めてるんじゃないけど、
名前が呼ばれるだけで嬉しくないですか?
大人が嬉しいってのは、子どもにも効きます。
逆に名前呼ばないと
なにかに夢中になってる子どもは、
自分に言われてるのを気づかない。
名前を呼ぶってのは、人として認める一番手っ取り早い方法。
子どもも自分が褒められてるのを感じられるので、意識してやってみてくださいね。
1-2.共感的に分かるように褒める
これは例えば↓
- 子供の目線でほめる
- 相貌的知覚を使う
子どもに分かるような理解できる褒め方って、
性格や年齢によっても違いますね。
じゃ、せっかく褒めたのにもったいない。
分かる言葉で、表情や伝えるときの声のトーンとかも工夫したいところ。
基本的には子どもの目線でほめるのが、理解されやすいですね。
保育士は腰が痛くてもしゃがみこんで同じ目線に立つのは、そこにいかないと見えないから。
タイミングはすぐその場で。
相貌的知覚を使うとは、
発達的な特徴もあって、擬人化が特に4歳くらいまでの子どもには効きます。
キレイにしまってくれて
喜んでるよ!
※相貌的知覚👉物を人みたいに扱うの。
まあ子どもの気分次第だけど、だいたい有効ね。
あなたのような保育士にとって、得意な褒め方だと思います(笑)
1-3.行動をほめるのと、結果ではなくてプロセスを褒める
褒めるってのは"すごい"系より、
"できたね"、"やったね"系の方がいいんです。
人格を直接褒めるのに繋がってくるけど、
諦めない性格や考えてること、
人への気遣いやちょっとの場面で見せる優しさ、
行動として現れてきたのを褒めるってことです。
行動はいつでも褒めていいんです。
それに対して"すごい"系の能力や結果は
それがどうやって得られたかに大きく関係してくるから。
2.良くない褒め方とその理由はこちら
良くない褒め方ってのは、いい褒め方の逆ってだけ。
- 2-1.人格を認めるの逆
- 2-2.よく分からない褒め方をした
- 2-3.結果だけを褒めた
2-1.人格を認めるの逆
人格を認めない褒め方ってあまり思いつかないかもしれませんが、
人と比べて褒めるのが代表例。
色んな意味で良くありませんね。
その子を褒めるために、人を引き合いに出す必要はない。
他の人を下げるってのは、巡り巡って自分を下げる。
暗に、「今回は良かったけど、言うこと聞かないとダメなあいつみたいになるゾ。」
褒められてるのか、半分脅されてるのか表裏一体。
保育現場でたまーに、「赤ちゃんみたいよ」って子どもに行ってる場面に遭遇します。
出さないよう気をつけて、
比べるのだけはやめましょう。
2-2.よく分からない褒め方をした
本人が褒められてるのか、よく分からない言い回しとかね。
くどくど話して、大人は褒めてるつもりだけど話が長いだけで論点が分からない感じ。
分かりにくい褒め方としては、
叱りながらある部分は褒める。←NG
でも意外にやってますよ。
叱り方は他の記事で書いていきますが、
叱ると褒めるは明確に区別すること。
はじめから叱らずにうまく乗せて、片付けたら褒める
はじめから叱って、片付けたら「きれいになったね」褒めるんじゃなくて認めるに留める。
ちなみに罰と合わせて行う条件付きの褒めをすると、洗脳っぽくなります。
子どもを大人の思い通りに動かそうとする意図があるので、主体性が育ちません。
〜しないと叱るけど、これをやったら褒めてあげる。
片付けないと叱り、大人の思い通りに片付けたら褒める。
基本的には、褒めるか叱るかどっちかだけにするのがコツ。
ただ習慣的に体で覚えなくちゃいけない、どうしても教えたいことは「叱ると褒める」同時にやると効果が上がるのも事実です。
「叱る」→「ほめる」より「ほめる」→「叱る」の方が効果的と言われています。
最初に「叱る」と自尊心が下がった状態になるからです。 自尊心が下がった状態では、ほめても効果が薄くなります。
ほめて、自尊心が上がった状態で叱ると気づきを誘発させやすいと言われています。
ほめ達
2-3.結果や能力だけを褒める
これを心配する人がいるけど、天狗になるのは褒める内容が悪いだけ。
付け上がりやすいとか、
コンプレックスを持ってる子に
褒める内容が"結果や能力に片寄った時"に
裏返って"人をバカにする"とか、
"増長して、わがままになる"可能性があるわけです。
3.子どもの褒め方って実は習ったことない
ここまで良い褒め方、悪い褒め方を書いてきましたが、
ここで褒める目的を考えてみましょう。
正の強化と負の行動を正に転換する
信頼を築くため
子どもが安定するため
前向きエネルギーを一時的に得るため
自己肯定感を上げるため
自信をつけてもらうため
↑こんなところでしょうか。
なんとなく褒めてるのが多いと思うけど、
少し考えてみて、意図を持って褒めることで目的に沿った言葉も出てくるようになります。
だからこれら目的のうち一つでも狙って、意識して意図的に褒めてほしいと思います。
ちなみに子どものやる気を引き出すには
叱るよりも褒めるのがよいって心理実験のデータもあります。
何かを教えたい場合にも"意図的に日常的に褒めていく"のはかなり有効ですよ。
4.子どもへの褒め方やかける言葉は状況判断が必要です
子どもは小さいほど気分の波が激しいですよね。
保育現場にいるあなたはよく知ってるでしょう。
ゲラゲラ笑ってたと思えば少しぶつけたと言ってギャン泣き、
そうかと思えばコチョコチョして大笑いとか。
これだけ書くと情緒不安定みたいだけど、
当たらずとも遠からず。
だからこそ、ある場面では聞いた褒め方や言葉が、別の場面だと全く効果なしってこともよくあります。
これは褒め方が悪いというよりは、
状況が合ってなかっただけ。
ちょっとケンカのあとでイライラしてる子に、
お家(タンス)に帰りたいって
ってタオルをつかんで投げる。
↑まあ褒める場面じゃないけど、こんなこと。
期待外れの行動と、投げた行為に叱る。
タイミングがずれてた保育士側に原因がありますよね。
こんな感じの状況判断は、経験を積んでくしかないと思います。
それと子どもと言っても、一人の人間としての相手の理解が必要で、
答えは場面によって変わるから、1つじゃないってことです。
5.保育士としての子どもの褒め方まとめ
褒め方のコツは3つの系統。
- 人格を褒める
- 共感的に分かるように褒める
- 行動をほめる
ダメな褒め方はこれらの逆ってことでした。
(2章)
個人的には特に、
叱ると褒めるをくっつけがち
というのを気をつけてほしいと思います。
まて、褒める理由を意識してほしいこと(3章)
気分によるから状況判断が必要な話もしました。(4章)
保育士のあなたには、
今まさに学んだことを実地で試して反応を見てほしいと思います。
そしてできれば、「褒め方をなんとなくやってる」保護者へも伝えてほしいと思います。
ありがとうございました
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