怒ったあとの反省を激減、叱る時の大切な10個の要素
あなたは子どもを叱った後に
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ちゃんと伝わったのかな?
反省することありませんか?
反省してたところで答え出てますか?
よく分からない自己嫌悪に陥って、終わってるかも。
私も昔、叱り方がよく分からずに、
感情をぶつけて叱るというよりも怒ってました。
当時の子どもたちには申し訳なかったなと、深く反省してます。
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経験20年の理系保育士ジャムです。
セラピストでもある私(プロフィール)(@jamgakudoツイッター)の視点から、
【子どもにも伝わる叱り方を知りたい!】←今回はこれを解決していこうと思います。
うまい叱り方の要素は7個+3
基本の7つ
- 教えたいことがある
- 繰り返し
- 一貫性
- 単純明快に
- 譲らず迷わない
- 信頼ベース
- 理解できるように
年長以上〜中高生にも通用する叱り方
- 後の行動は基本任せる
- 立場をハッキリさせる
- 誠実さ
この10個で、おそらくうまい叱り方要素を全て押さえてます。
保育者のあなたは、できてる部分もきっと多いことでしょう。
またとても大切な「叱る」と「怒る」の違いについてもお話します。それは感情の出し方の違いです。
あなたはこの記事を読むことで、1つか2つの自分に足りないうまい叱り方の要素を知ることができ、
そこだけを意識して叱ることで、格段にレベルアップできるようになります。
2.叱り方10要素〜自分ができてないものだけ、意識してやってみよう
2-1.子どもを叱るときの基本7ポイント
2-2.年齢が年長以上の3要素
2-3.目線指導はしなくてOK
子ども対応の関連スキルの記事
![怒られてなく](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/05/4411070_s-150x150.jpg)
1.怒ると叱るは全く別物〜怒るは単なる威圧です
10要素を解説する前に、怒ると叱るの違いだけあなたには話しておきますね。
なぜなら、子どもに叱ったつもりのあとで反省するのは、
●叱ったつもりだけど実際には怒ってた時
のケースがとっても多いからです。
注意してやめた直後に繰り返すのが子ども。
だから何度言っても動かない子どもを見て、つい感情的になっちゃうのもしょうがない
ロボットじゃなくて大人も人間だから。
ただ毎回感情に任せてると
- 子どもがダメなことする
- 繰り返し怒る
- 子どもはそれに慣れる
- さらに激しく怒るとかネチネチ怒り
その後・・・
- 上限がくる
- それでも繰り返す子ども
- 大人落ち込む
年齢が上がってくると
- 子ども怯える
- いちいち大人の顔色見たり、嘘つきやすくなる
- 大人その様子を見てイライラ
- 親の沸点低くなり少しのことで怒りMAX
- 「大人の顔色伺うな!」
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/思案.png)
怒ると叱るは全然違う~じゃあ叱ることって?
怒ってる状態とは
●その場の感情に任せて怒りエネルギーを子どもに向けて出す
●伝えたいことの意図はあるけど、自分の怒りに負けてる
●伝えたいことの意図を持って、何かを伝えようとする状態
大人が自分の感情に支配されてるかどうか
の違いです。
ちなみに怒り感情は、人間の機能として備わってるから別にいいも悪いもない。
それがどういった形で出すのかだけが問題。
①感情→②行動や発言
だから、いい悪いがあるとしたら
②行動や発言になります。
![自由](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/05/1700698_s-150x150.jpg)
叱るテクニックとして、怒りをコントロールして、わざと怒ってるように見せる、わざと感情を込めるってのもあります。
ですが保育園や学童クラブとか子どもの施設で働いてる場合は、
怒ったあとの行動や発言次第では、一発でクビ・犯罪者になるからコントロール必須です。
そうなった人、私何人か知ってますよ。
怒りに負けて子どもを床に押し倒し、後で謝ってももう遅い。懲戒免職になってました。
コントロールできないなら、訴えられる前に別業種へ転職を考えるべき!くらい大切なことです。
![イライラする](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/04/4402088_s-150x150.jpg)
2.叱り方10要素をそれぞれ解説〜自分ができてないものだけ、意識してやってみよう
10要素のうち7つは基本的な部分、残り3つは年齢が上がった場合に必要な要素です。
2-1.子どもを叱るときの基本7ポイント
- 教えたいことがある
- 繰り返し
- 一貫性
- 単純明快に
- 理解できるように
- 迷わない
- 信頼ベース
教えたいことがある
伝えたいことがあるってのは、
叱ることの定義ともいえます。
- 危険なことをすぐにやめて欲しい
- 人を傷つけちゃダメ
- ダメなことを繰り返したとき
- 社会ルールを教えたいとき
↑こんなの
教えたいことがなくて叱るのは有り得ないので、いちばん大切な要素です。
そうでないとよく分からない無駄時間、または怒ってるだけになります。
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繰り返し伝える
子どもは行きつ戻りついろんな事を学ぶから、
一度出来るようになっても間違える。
気分でも大きく行動が変わりますね。
道に飛び出しちゃいけないって分かってても、
楽しくて興奮してると忘れちゃうみたいな感じ。
叱るたびに「この前言ったでしょ」って言ってもいいけど、
一度でよくなると思わないのがポイントです。
![エジソン](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/lightbulb-1875247_640-150x150.jpg)
一貫性をもって叱る
・昨日はいいって言って、気分が乗らないから今日はダメ。
・家ではいいって言われてるけど、学校の先生はダメって言う。
矛盾した違う指示を出すことをダブルバインドといい、ダメな叱り方の代表格です。
子どもの判断基準は、自分で判断してる訳じゃなくて、
"言われたから"ダメ。
小学校低学年くらいまで、この状態が続きます。
言われてることがコロコロ変わったら、
判断基準が作れないのと同じ。
だから世間的な基準や常識を、子どもを叱る大人が守るところから始まってます。
![疑問](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/04/4215416_s-150x150.jpg)
単純明快に、理解できるように
一貫性を持っていれば、そんなに子どもは混乱しないけど、
それでも理解力に差があるから、
その子が分かるように伝えることが大切。
まあ詳しい説明はいらないと思います。
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/8736832.jpg)
言ってごらん?
分かってるのか確認は有効です。
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/通常-3.png)
答えが返ってきたら、
その子じゃなくて、
大人の伝え方が悪いだけ。
伝え方を変えてみよう
迷わないで叱る
教えることをブラさないで、
何を教えたいのかを反論されても譲らないこと。
屁理屈は聞かずに、横道に逸れそうになっても、何回も戻して伝えきる。
要は大人が先に譲らないってことです。
〜はダメだよ。いや、この場合はいいんだけど、それでも駄目はだめ
↑みたいに場合分けをあれこれしながら、自分に言い聞かせながら叱る人って、保育士の中ですらよく見ます。
目の前にしている場面だけ叱ればいいので、
アレコレ迷わないのか単純に叱るコツ
![通院](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/04/4026175_s-150x150.jpg)
信頼ベースをもっておく
年齢が大きくなるほど意識した方がいいことだけど、小さい子相手にも必要ってことで、基本の7つに入れました。
大人が子どもを信頼するってことで、
それは子どもは敏感に感じ取りますよ。
![赤ちゃん](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/05/4371863_s-150x150.jpg)
2-2.年齢が年長以上〜中高生にも通用する叱り方
大きい子ども相手に特に大切な要素はこの3つ
- 後の行動は基本任せる
- 立場をハッキリさせる
- 誠実さ
立場を明確にする
大きくなると自分が叱られてるのに逆ギレして
向かってきたりする。
そこで負けると伝えられないから、
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/8736832.jpg)
いけないことしたから
私が怒ってるの、
あなたが怒る番じゃないわ
多少上から行っても大丈夫です。
伝えたいことを伝えるためには些細なことですよ。
行動を任せる
これは信頼して叱ったあとは見守ること。
で、同じ失敗を直後にしても重ねて叱らないとか。
待つ態度は、繰り返しが必要な子ども相手に必要です。
誠実さ
誠実さとは、叱る方が立場が上みたいな態度を出さないこと。
反抗されておしまいになるか、
表面だけ聞いてるふりされて流されるからです。
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2-3.目線指導はしなくてOK
よく言われるけど必要ないことです。
手を持って子どもを固定して、
目を見て、子どもにも自分の目を見させる
これを目線指導って言うけど、これはやらなくていいです。
叱ってくる相手って一時的にでも怖いですね。
子どもからしたら、その怖さに負けて話が入ってこない。
特に発達障害のある子は感覚過敏があるのが多く、特に見た目の特徴にとっても反応してしまう。
そんな中で一番怖いのが人の目。
叱る場面は話を聞いて理解してもらうのが目的。
子どもが自分の目を見てくると、聞いてる感じがするから
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↑よく言うけど、
実際は聞いてる感じがするだけで、話が入っていってない。
それよりは
横を向いてても話を完了させて、
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/8736832.jpg)
わかったこと言ってごらん。
確認してみたらいいでしょう。
目を見るのと見ないので、差はありません。
どうしても見てほしいなら、
身振りを使って自然にこっちを見るようにするとか。
横道にそれないための↓
必要な事だけやる思考法【それは目標達成と何の関係がありますか?】
3.怒ると叱るを区別できてない事例
子供に異常なほど叱りすぎていると分かっているのですが、やめられません。
どうしたら心が広くなり、適度に叱り、適度に甘やかせるのでしょうか? 子供は4歳男の子です。 怒る原因としては、着替えや片付けなどの生活に関する事から、勉強(とは言っても、ひらがな書き取り等ですが)、ピアノなど教育に関する事まで色々あります。
3回言っても言う事を聞かない、早く行動しない、嘘をつく、モノを落とす時など、異常なほどに怒り狂います。
「なぜ〇〇しないの!?答えなさい!!」 「早くしろ!!3度目!!この野郎!!」
ヤフー知恵袋
書いてる人は叱ってるつもりだけど、叱ってないですよね。
物を落とすでは、単に感情をぶつけて恐怖を与えてるだけ。
怒ったからと言って次また落とすし。
ついでに嘘をつくのは
怒られたくない子どもの普通の反応ですね。
![悩み](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/4445216_s-150x150.jpg)
4.子どもへの上手い叱り方10要素のまとめ
まずは怒ると叱るの違いは
感情の出し方と自制の点で違ってましたね。
特に保育関係の仕事では、
怒るを自制しないと働くことはできないとも書きました。
最悪、懲戒〜逮捕されます。1章
うまい叱り方の要素はタイトル通り7個+3
基本の7つ
- 教えたいことがある
- 繰り返し
- 一貫性
- 単純明快に
- 譲らず迷わない
- 信頼ベース
- 理解できるように
年長以上〜中高生にも通用する3要素
- 後の行動は基本任せる
- 立場をハッキリさせる
- 誠実さ
↑これらを2章で解説してきました。
ついでに、「目を見なさい」はいらない話もしました。
10個の要素は覚えきれないように思えるけど、
保育士なら多分できてないとしても1つか2つ。
叱ると怒るを区別して、
できてない要素だけを意識すれば、
子どもを効果的に叱って伝えたいことを伝えるのは、そう難しくはありませんよ。
![](https://hoiku-pub.jp/wp-content/uploads/2021/03/笑う.png)
ありがとうございました
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