ほうれんそうの基準は個人の感覚任せ

あなたの悩み状態は

・ほうれんそうってよく聞くけどイマイチ
・何を報告したらいいのか分からない
・なんで相談しなかった?って後から言われる

こんな感じでしょうか?

私もよく「報連相が足りない」怒られてました。

上司によっても報告してほしい事項がそれぞれ違うので、毎回「基準がハッキリしないな」と思ってましたね。

ジャム
こんにちは、
経験20年の理系保育士
ジャムです。

セラピストでもある私(プロフィール)(@jamgakudoツイッター)の視点から、

保育士ほうれんそうの基準】

👆今回はこれについて、あなたにお話していこうと思います。

実際に私が昔働いていた職場でも「報告・連絡・相談」の基準があいまいで、経験の浅い人が

(^^)「後で報告しとけばいいか」

それが重大なクレームに発展して大問題になりました。

そして事後検証の時、他の経験のある職員でさえも

・「何をどのタイミングで報告したらいいか?を感覚でやってるから、悩むときがある」

という共通の認識があることが分かりました。

ほうれんそうの基準が不明確だった」わけです。

数ヶ月かけて研修を重ねて基準を職場で作り上げ、その後は"少しでも迷ったらほうれんそう"と明確化され、ずいぶん働きやすくなった経験あります。

保育はチームで働いているので、

情報共有のため、また園としてどう対応するかを、責任ある立場の人の判断で行うなどのため「ほうれんそう」は必要なんですが、

何を報告、連絡、相談すればいいか?
が個人の感覚任せというのが大問題です。

ある人は「まあいいか」と軽く考えるのに対して
他の人は「大変だ!」と考える。

同じ事が起きても、
「まあいいか」の人からは報告来ない。

↑これ、連携システムに問題ありですよね。

本来システム化は主任なり園長なりの仕事で、職場全体で日頃の悩みや困った状況を吐き出して作るのが最善。

でも職場によっては難しいので、
それが無理なら自分なりの基準を作っておくこと。

とるべき行動を理由付きでコツも書いているので、短期間のうちにやってみることがハッキリとし、あなたの悩みが解決に向かうと思います。

悪の根源「持ち帰り仕事・サービス残業」へ対処する方法はこちら👇👇

メモ帳

1.報連相の目的は色々だけど、保育業界だと報連相の基準が個人任せなのが大問題

  • 何かあったら連絡してみましょう
  • 分からないことは相談してみましょう
  • 大事なことは報告してください

↑こんなことは何人かで働く職場だと、どこでも言われること。

だけど

あなた
これ、
報告しなくてもいいかな。

と思っていると何日か後に

先輩
なんで報告しなかったの!?
一人でやらないで相談して!

その時は報告も相談もいらないと思ったけど、
後から言われて、

あなた
報告、
相談しとけばよかったな

特に精神論ばかりの、人の感覚に頼ってしまう保育現場では頻繁に起こります。

そう、「人の感覚にだけ頼っている」ので基準が作りにくい。だからシステムを作ろうともせずに初めから放置されてしまうのが大問題です。

●基準なしを放置したらどうなるか??

連携不足もそうですが、結果的に一部の人にとっては確実に働きにくい職場になります。

基準があれば報告してもらえるのに、察するだけが苦手な有望な人を責め、「この園ダメだわ」と離職させる。

基準がないと経験によってでしか

・「これは報告しないといけない」
・「これは一人で判断しないほうが後々いい」

こんなのが分からない。

新人保育士がいらないプレッシャーや悩みを抱え、それも離職させる原因になるかもしれません。

良いとされている「報告・連絡・相談」なんですが、基準を作るのは無理だと思って初めから取り組まない保育現場では、システム的に機能しにくいというわけです。

子ども

●なぜ保育現場でほうれんそうのシステム化や基準が作りにくいか?

保育の仕事は期限などを除いて、数字で表せないから基準を作りにくいですね。

・飲食店で材料が残り一個になったら報告
・売上が平均から20%減ったら相談

こんなのは保育士にはありません。

せいぜい
・出席確認がとれなかったら報告

怪我をしても、どの程度なら報告するか?

こんなことすら、基準が個人任せなのが保育業界です。

この程度ならいいか。
と思って報告しなかったら怒られて次気をつける

その一発目が稀に大クレームになったりするのが、ヒヤリハットのハインリッヒの法則ですね。

アメリカの損害保険会社の安全技師であったハインリッヒが発表した法則です。

「同じ人間が起こした330件の災害のうち、1件は重い災害(死亡や手足の切断等の大事故のみではない。)があったとすると、29回の軽傷(応急手当だけですむかすり傷)、傷害のない事故(傷害や物損の可能性があるもの)を300回起こしている。」

厚生労働省

●実は「報連相」の基礎的な部分は基準が作れる

数字で測れないからといって、基準があいまいなまま放置されてしまうのが問題。

測れないなりに基準を作る努力をしないといけません。

なぜならマニュアル化は難しいのですが、基礎的な部分の基準や指針は、作ろうとすればできるからです。

報告・連絡・相談の基準も、結局は人の主観での判断になってしまうんですが、

・「○○は報告」など項目を挙げる
・少しでも迷ったら相談
・相談された時は手を止めて聞く

↑こんな程度でも、あると無いとでは大きく違います。

クレーム

2.ほうれんそうの基準をできれば職場全体で作り、無理なら自分で決めておく

  1. 基準は職場の現場目線から作る
  2. 無理なら曖昧でもいいから職場として定めておく
  3. それも難しいなら自分の基準を考えておく

ほうれんそうの基準は職場全体で時間をかけて作るべきものですが、難しいなら自分だけの基準を作るしかありません。

コツはシンプルに作ること。

また自分で作る分には問題ないけれど、職場へ働きかけて作る場合にもシンプルさは必要です。

あるだけで使えないのに、何かあったときだけマニュアル通りにしていないことを責められる

↑こんな意味のない負担になります。

自分で考えたものを、「これでいいと思いますか?」と相談してとりあえずの自分の行動基準にする。

一人でも取り組めて、「ほうれんそうに関する限り」悩みや迷いがなくなり、セルフで働きやすい職場にできます。

2-1.よくある報告基準の例たち

報告基準の例

●どんなに軽微でも、子どもが怪我をしたら報告と記録

●一人判断で責任取れない場合も報告

●施設運営に関わるケースは報告

●特に配慮が必要な家庭の子に、動きがあったとき

●その他一人で情報を持っているのは危ないと思う情報は報告

まとめると

自分で責任を取れない案件は報告

その中でもどれは即座に報告か、一日の終わりでいいのかの緊急度は、経験をためて判断しなくちゃいけません。

時間
タイミングは経験が必要

2-2.連絡基準は「迷ったら連絡」で間違いなし

報告は上司への連絡と言えます。ここで言う連絡は、広い意味で「人に情報を伝えること」

人は同僚保育士、保護者、外部機関などいろいろです。

連絡の基準の例

●連絡があって不在なら必ず口頭で知らせる

●メモはここに残すようにするなど場所を担当間で決めておく

●ケガや普段と違う様子は保護者へ連絡する

●保護者や外部へ連絡するときは相談をしてから

個人的な経験上、

連絡するかどうか迷ったら、
基本的に連絡する

で間違いありません。

あなた
連絡しなくていいかな?
どうしようかな?


↑は連絡するということです。

2-3. 相談も迷ったらするで間違いなし

相談は、実際に動く前の確認や同意を取っておくのが目的。

あなたが勝手にやったこと」にならないための予防です。

相談の基準の例

●すぐに連絡するか、お迎えのときでよいか?の相談

●判断に迷っていて決断できないとき

●保護者含めて外部に連絡を入れるときは相談

●基本ルールを外れることをしようとしたとき

基本ルールを外れるとは、例えば

折り紙はたくさん出さない

こんな基本ルールがあったとしても、

子どもの様子から今だけ大作を作りたいようだから、たくさんあげていいか?

みたいなケース。

勝手にやると、だんだんと全てが例外になって基本ルールの意味がなくなり、職場の統制が取れなくなってきます。

だからこその相談というわけです。

猫

3.保育現場で報連相システムを作ること、作ったあとの運用方法

可能なら職場全体としての基準を作り、無理なら自分なりの基準を決めておく。

基準を決めたあとは、忘れずに守ることが大切になります。

①まずは忘れないこと。
②そして守ること。

忘れないためにメモを持ち歩くとか、ロッカーに貼るとか。

始業前に読み上げるとか、忘れないだけの方法はいくらでもありそうてす。

掲示物にしておくと、次第に風景の一部になってきます。

そうなると目に入るけれど意味がなくなってしまうので気をつけましょう。

守ること、は文字通り実行すること。

今回はまあいいか、の例外を増やしていくと、やっぱり意味のない基準や取り決めになってしまいます。

守れないなら守れない原因を考えて、
不具合があれば修正していくのも必要です。

Q  ところで、ほうれんそうの基準が守れなくなる原因って何だと思いますか?

それは、相手があることだからというのが原因。

・いつ言おうかタイミングを図っていたら逃した。

・忙しそうだからという理由で、緊急なのに後回しにしてしまった。

自分なりの基準だと、気を遣ってしまうことが「ほうれんそうの基準」を守れない原因になってしまうんです。

できれば職場の先輩や上司側のルールとして

・「報告を受けるときは手を止めて聞く

・「相談されたらちゃんと答えを返す

こんな基本的な取り決めをしておくのが最善。

自分なりの基準だけを持っている状態は間に合わせに過ぎないんです。無いよりは遥かに良いんですけどね。

上の立場の、報告や相談される側を巻き込んで、基準をなんとか作る方向へ。

【保育士として園長/施設長と合わない】相性が悪い悩みの解決手順

4.保育士のほうれんそう基準まとめ

ほうれんそうの目的は、

ミスを自分だけの責任にしない
利用者の利益を損なわない
情報の共有によって全てをスムーズにする
職場の信頼関係を強くする

いろいろですが、いざ報告や連絡・相談しようと思うのが個人の感覚任せというのが大問題です。
(1章)

だから基準を作っておくことが大切。

基準は職場での現場目線から園全体として作る
難しいなら自分の基準を考えておく

よくある基準は、
「迷ったら連絡」とか。

主観は主観なんですが、基準があると無いではその場の感覚やコンディションに左右されなくなるので大きく違います。
(2章)

基準を決めたら
①まずは忘れないこと。
②そして守ること。

実際に使っていくのが必要です
(3章)

基準がなくて人依存の施設は、特定の人がいなくなった途端にダメ園に転落するのもよくある話。

人が入れ替わってリセットされてしまう園は、これからの園余りの時代にはもちません。

あなたの立場で可能なら園の基準を作り、無理なら自分なりの基準を持っていてくださいね。

ジャム
ここまで読んでいただき
ありがとうございました

よければコメントなどいただけると嬉しいです👇️

目次へ

文中で紹介したリンク👇️

子ども対応のスキルや考え方はこちら👇

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事