他人(子ども)の怒りのマネジメント
あなたの悩み状態は
・子どもの怒りの収め方が分からない
・子どもが泣き叫ぶとイラッとしてしまう
・伝えたいことを伝えるタイミングが分からん
こんな感じでしょうか?
子どもが泣き叫ぶと、自分のコンディション次第で自分までイラッとして変な対応しちゃって、後から後悔する、
こんな経験なんて、私もいくらでもあるのでよく分かりますよ。
経験20年の理系保育士
ジャムです。
セラピストでもある私(プロフィール)(@jamgakudoツイッター)の視点から、
【怒っている子どもへの対応】
👆今回はこれについて、あなたにお話していこうと思います。
この場合、問題の本質は
コントロール期待が高いこと
それによってあなたの感情が引っ張られてしまうこと。
それを踏まえた具体的方法は
- ①あなたと子どもを感情的に分けてから
- ②テクニックを使ってさばく
ダメだったときは時間が解決するので、
焦らずに構えておく。
とるべき行動を理由付きでコツも書いているので、短期間のうちにやってみることがハッキリとし、あなたの悩みが解決に向かうと思います。
1.子どもが怒ってて悩んでる状態の問題本質は「あなたのコントロール期待」
2.子どもの怒りをさばくマインドと自分のアンガーマネジメント
- 2-1.怒ってるときは落ち着かせる行動だけする
- 2-2.あなたが付き合う必要はない
- 2-3.破壊的行動だけ抑えておく
- 3-1.タイムアウト
- 3-2.計画的無視
- 3-3.共感と傾聴〜タイムイン
- 3-4.怒り感情の表現サポート
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1.子どもが怒ってて悩んでる状態の問題本質は「あなたのコントロール期待」
前提として、子どもといえど他人の感情をコントロールするのはかなり難しいというのがあります。
怒っている子どもを目の前にしたとき、
対応するのは保育者の仕事のうちですが、
そのままの状態へ対応するのと、
大人の思う通りにコントロールするのは別問題。
コントロールできると思って(期待して)、
一生懸命対応した結果、あなたの思った方向へ行かないと、
感情が子どもに引っ張られてしまって
あなた自身が怒ったり、困ったり。
人の心を「何とかすればコントロールできる」と期待を込めて考えていることが問題の本質です。
つまり全てコントロール可能性について、
期待値が高いということ。
ままならないのよ
子ども相手だと
どうにかできる
気になっちゃうのが間違い
あなたはあなたで、人は人。
あなたがコントロールされたくないように、
子どもだって同じです。
【人に期待しないアドラー心理学】人間関係で悩まない重要マインド
2.子どもの怒りをさばくマインドと自分のアンガーマネジメント
怒っている時の子どもは何を言っても、
理性よりも感情が勝っているため言葉が入っていきませんね。
衝動回路
→ 速く伝わり、本能的
理性回路
→ 成長が遅く、神経の伝わる速さも遅い
※イメージです
幼児ほど衝動経路が強くて、理性はまだ未発達。
自制を期待しても無駄で、それはその子が悪いんじゃなくて「子ども」という性質。
そこを踏まえた上で↓
2-1.怒ってるときは落ち着かせる行動だけする
怒ってる子へダメな対応は、相手が小さいほど
☓子どもが怒ってる理性がないときに、落ち着かせる以外の行動をすること。
※小学生以上で、
屁理屈言ったりして、理性が働いてるときはOK
関係ないことを持ち出す
・この前も同じことしたよね。
・寝てないからイライラするんでしょ
今怒ってることに、全く関係ありませんね。関係あったとしても、「今」言っても無駄です。
なんで系の問い詰め型
・なんでそんなことしたの
・なんでお友達たたいちゃったの
問い詰められる経験が重なると、言い訳がましくなったり、大人の顔色をうかがうようになったり、愛着障害っぽくなるなど、
いいことはありません。
理性がなさそうなときは、
落ち着かせることだけに集中しましょう。(3章)
2-2.あなたが感情に付き合う必要はない
コントロール期待が高いことが、子どもの怒りに対応するときの問題ってお伝えしました。
その時点で怒っているのは子どもで、あなたじゃありません。
なのに怒ってなかったあなたがイラッとしちゃうのは、
子どもの感情に引っ張られちゃったということ。
場合によっては
あなたが子どもの怒りの矛先の場合もあるけど、
それでも怒ってるのは子ども。
始めはあなたじゃなかった。
子どもの感情に付き合う必要はない。
↑こんな感じで壁を作っておくのが、
感情を引っ張られないマインドです。
2-3.破壊的行動だけ抑えておく
感情に付き合うことはないけど、
- 物理的、心理的攻撃
- 自分への破壊的行動(自傷など)
- ものを壊すこと
👆これは止めてあげましょう。
暴力行為なら、やられてる相手を遠ざけるでもOKです。
衝動に従ってしまい、
後から壊れたおもちゃを見て後悔するのが本人だけど、怒ってるときは自制できない。
マンガとかでよくある、操られてた人が我に返って「なんてことを、してしまったんだ!」
↑コレ。
園だと他の子や保護者を巻き込むから後々めんどくさいですね。
破壊的行動の理由は聞く必要もなくて、
怒ってるからと言って人を殴っていいことにはなりませんね。
みたいな理由は何かあるけど、
やはり暴力の理由にはなりません。
物理的に話したり掴んだりして、
止めてあげましょ
3.子どもの怒りをさばくテクニック
3-1.タイムアウト
タイムアウトは子どもの怒りへの対処法で、
一番よく使われる有名な手法ですね。
●うるさい環境から静かな場所へ移す
●回りの子から遠ざけて刺激を減らす
子どもの性質によっては何分もかかるけど、
脳が発火した状態が収まるには、
物理的な時間が必要です。
タイムアウトには離して座らせるとかいろんな方法あるけど、本質的には周りの環境をガラッと変えることで切り替えを促す手法です。
3-2.計画的無視
コントロールする意図があって嫌だなと思う人もいるけど、とりあえず話をできる状態にするには有効。
怒って前後不覚みたいな時よりは、
理性が多少働いてる時や大きめの子に使えます。
3-3.共感と傾聴〜タイムインとも言われる
タイムインとも言われますが、寄り添って思いを聞くこと。タイムアウトとともに、基本的な手法です。
相手が怒ったり、かんしゃくを起こしてるのに
抱っこを求めてくる感じのとき。
子どもは怒ってる状況によって変わりますが、
または
だいたいどっちかですよね。
抱っこして、なら初めから寄り添えばいいし、
放っておいて!でも、時間がたって落ち着いたあとはタイムインをするのがプロの保育者の仕事です。
コツは思いを聞くこと。
はじめから説得しようとしても無駄なので、
伝えたいことがあっても寄り添ったあとで。
【子どもに伝わる叱り方】ベテラン保育士の教える7つ要素+3で悩まない
3-4.怒り感情の表現サポート
表現の下手な人の代弁を行い、
カタルシス効果を得てもらいます。
小さい子は
①怒る → ②泣き叫ぶ
以上!
↑しか行動パターンがない。
「◯◯が嫌だったんだね」など、
相手の子が自分でよく分かっていない感情を
言葉にしてあげます。
4.うまくいかなかったときは時間が解決
笑ってはしゃいで遊んでたかと思うと、
次の瞬間には泣き叫ぶ。
子どもの心は雲のようです。
保育園とか子どもの施設で働いていると、
一瞬で状況が変わるから油断できませんね。
安心しきってる時に状況一変すると驚いたり、
余裕のないときのトラブル勃発で、
あなたのコンディション次第ではイラッとしてしまう。
怒り感情ってなぜか伝搬しやすいんです。
イラッとしてしまうときは
あなたのコンディションが悪い時なので、
後悔しちゃうような行動を取ってしまいがち。
そして後から
みたいに悩む。
というパターンが、
保育者としては落ちてはいけない落とし穴。
コントロール期待が高いときは、
アクションをして何とかしようとなるけど、
- 子どもをとらえきれてないとか、
- 状況で長時間寄り添ってかまえない、
- あなたのアンガーマネジメントのために時間がいる
👆こんな時はアクションなしで放置もやむなし。
一生泣き叫ぶ子はいなくて、
それなりに自分で落ち着ける力があるもの。
それを信じて、多少うるさくても待つのも大切って話です。
5.子どもの怒りをさばくアンガーマネジメントまとめ
子どもが怒ってて対応に悩んでる
問題本質は「あなたのコントロール期待」
人は人なので、そもそも期待しても裏切られます。(1章)
それを踏まえた上で対応するのが、
あなたの気が楽で、
子どもの負担も少ないもの。
具体的には
- 怒ってるときは落ち着かせる行動だけする
- あなたが付き合う必要はない
- 破壊的行動だけ抑えておく
こんなポイントがあります。
(2章)
子どもの怒りをさばくテクニックとして
- タイムアウト
- タイムイン
- 計画的無視
アクションして反応を見るのはこんな感じですが、(3章)
意外に一番大切なのは、「時間が解決」
つまり見守ってアクションしなくても良いことが多いんです。(4章)
子どもが怒ってるからと言って、
対応しなくちゃと思いがちですが、
少し待ってみるのが一番有効だったりしますよ
ありがとうございました
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